「ヘビが逃げたので家の中を探したい」などとかたって、住宅に上がり込み、現金370万円を盗んだとして28歳の会社員が逮捕された。

逮捕されたのは28歳会社員

黒のタンクトップ姿で警察署に入る男。

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窃盗の疑いで逮捕された仙台市の会社員、今野翔太容疑者(28)だ。

今野容疑者は2023年4月に男性の家を訪れ、「ヘビが逃げたので、家の中を探させてください」と嘘を言って住宅に入り、現金約370万円を盗んだ疑いが持たれている。

警察によると、今野容疑者は実際にはヘビを飼育していなかった。

今野容疑者は調べに対し、「4カ月前のことは覚えていない」と供述し、容疑を否認している。

警察によると、被害に遭った住宅周辺では不審な男の目撃情報が相次いでいて、同じ時期に「猛毒のヘビが出た」などを口実に、男が家の中に入ろうとする事案が確認されていた。

「飼っていた3mのヘビが逃げた」

実際に不審な男の訪問があったという60代の女性は、容疑者の印象について「感じのいいってあれじゃないけど、別に悪い印象なかったです。全然疑いも何にもありませんでしたね」と話した。

女性の話では、家に訪問してきた男は「私は環境センターの者です。ペットで飼っていた黒い3mのヘビが逃げたということで探しています」と話しかけてきたという。

人間の背丈をゆうに超える、3mもの巨大なヘビが逃げたというのだ。

さらに、訪問を受けた女性は「人間も食べるんですよ」と言われ、驚いたという。

その後、「家の中を確認する」という男の申し出に対し、女性は「家に家族がいる」と言って断ると、男は「今、一人ではないんですね」と心配してくれたかの様子だったので、女性は「ますますそういうような(環境)センターから来た人なんだな」と思ってしまったという。

女性は「『お金出せ』と言われたかもと思うと、なんか恐ろしいですよね」と振り返った。

事件があった住宅周辺では、こうした手口で家の中に入り込もうとする事案が相次いでいて、警察は今野容疑者との関連を調べている。

(「イット!」 8月9日放送より)