内閣府が公表した7月の「景気ウォッチャー調査」では、景気の実感を示す「現状判断指数」が54.4だった。6月から0.8ポイント上がり、2カ月ぶりに改善した。

近畿のスーパーからは「夏物商材の動きが活発になっている。衣料品では水着や浴衣、キャリーケースといったリゾート商材のほか、UV関連商材が売れている」などと、前向きな声が上がっている一方で、南関東のゴルフ場からは「日中に来場する客が、通常の3分の2まで減っている。特にシニア層の減少が大きい」といった意見もあがり、「猛暑」がプラス面・マイナス面どちらにも影響した。

また、2カ月から3カ月後の景気の見通しを聞いた「先行き判断指数」も、月比で1.3ポイント上がり、3カ月ぶりのプラスだった。

甲信越のレストランからは「地域イベントの復活傾向に伴い、人流が増えるのではないか」などと期待するコメントが多かったが、継続する光熱費の高騰や物価高を懸念する声もあがった。

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