岐阜県内のビッグモーターで店長を務めた男性が、上司からパワハラを受けたなどとして会社を訴えていた。その後、事故で亡くなった男性の父親が7月26日午後、東海テレビの取材に応じた。
「あんな死に方する事もなかった…」
井川翔馬さんの父親:
うつ病にならなきゃ、あんな死に方することもなかったわけですよね。無念だし悔しいですよ、そりゃ
男性の息子・井川翔馬さん(当時29)。ビッグモーターで店長として働いていたが、うつ病を発症し解雇。そして2022年9月、交通事故で亡くなった。

うつ病の原因となったのが…。
井川翔馬さんの父親:
グループラインというのがあって、店長のグループライン。「日本語分からねえのか」とか。おおよそ私の常識の中では指導とは思えないような言葉遣いですよね。「タコ」という言葉があの会社は好きみたいなんですけども
父親や弁護士によると、翔馬さんは2019年から約2年間、岐阜県の各務原店で店長を務めていた。

営業成績について、ほかの店の店長や上司が入るLINEのグループトーク内で、暴言を書き込まれていたという。
<LINEの書き込み>
「タコが!!!!」
「日本語もまともにしゃべれないなら、店長務まりませんが」
「会話すら成立しないなら、店長下りろタコが」

会社を解雇された翔馬さんは2022年8月、パワハラの慰謝料と未払いの残業代として、約2000万円の支払いを求めて岐阜地裁に提訴。
しかし、その直後に交通事故で亡くなったため、両親が裁判を引き継いでいる。
井川翔馬さんの父親:
「客にサービスを提供する器なんですか、あなた方は」と言いたいですよ。結局は人ですよ。体質を改善して、翔馬が思うような職場になってもらいたいと思うようにしています
(東海テレビ)