7月30日は「土用の丑の日」。

うなぎを食べようと考えている人もいると思うが、そんな中、日清食品が「ウナギ不使用の“うなぎの蒲焼”」を7月18日から数量限定で発売する。

それが「プラントベースうなぎ 謎うなぎ」だ。動物由来原料を全く使用せずに “うなぎの蒲焼”の食感や見た目、風味を再現している。

3層構造で再現している
3層構造で再現している
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カップヌードルの「謎肉」などの具材研究で培った「大豆たんぱく加工技術」を発展させた、日清の最新フードテクノロジーで作り上げたという。

生地は「白身層」「中間層」「皮層」の3層に分け、本物のうなぎの蒲焼の食感を演出。ふわっとした食感や、身と皮の間にある脂身のとろっとした質感を再現した。

また、本物のうなぎの蒲焼から型とった専用の金型を作製。この金型に生地を詰めて蒸した後、たれを塗り、あぶって焼き目をつけることで、リアルな見た目に仕上がっているとのことだ。

1000セット限定の販売で、1セットの価格は1620円(税込)。「プラントベースうなぎ 謎うなぎ」1尾、「たれとさんしょうのパック」2つが冷凍した状態で届く。申し込みは1人1回限り2セットまでとなる。

“謎肉”のように親しんでもらいたい

動物由来原料を使わずにうなぎの蒲焼きを再現したとのことだが、本物にはない良さは何だろうか? また“謎うなぎ”というネーミングは、あの“謎肉”が由来なのだろうか?

日清食品ホールディングスの広報担当者に話を聞いてみた。


ーー再現するのに苦労した点は?

「食感」と「見た目」の再現に特に苦労しました。本物の“うなぎの蒲焼”の食感に近づけるため、「白身層」「中間層」「皮層」の3層の生地を合わせています。

「白身層」は主に粒状大豆たんぱくを使用し、ふわっとしながらも繊維感のある食感を。「中間層」は植物油脂などを使用することで、うなぎの身と皮の間にある脂身のとろっとした食感を再現しています。また、「皮層」は大豆たんぱくを主体とした原料で皮の質感を演出したほか、竹炭粉末を使うことで特有の黒さを再現しています。


ーー本物にはない良さは?

「小骨」がないため、お子様や年配の方でも食べやすくなっていると思います。

謎肉などの「大豆たんぱく加工」で培ってきた技術を駆使した
謎肉などの「大豆たんぱく加工」で培ってきた技術を駆使した

ーー 「謎うなぎ」というネーミングは、やはり“謎肉から?

はい、日清食品の「カップヌードル」の具材に使われている「味付豚ミンチ」は、動物性の肉(豚肉)と植物性のたんぱく(大豆由来の原料)に野菜などをミックスした“ハイブリッドミート”です。この「味付豚ミンチ」は、皆さまから“謎肉”の愛称で親しまれています。

今回の「プラントベースうなぎ」は、謎肉などの「大豆たんぱく加工」で培ってきた技術を駆使しており、また、謎肉のように皆さまに親しんでもらいたいとの思いを込めて、“謎うなぎ”とネーミングしました。

客の要望に応えて数量限定で発売

ーー数量限定で発売をすることにした理由は?

「プラントベースうなぎ」の開発に成功したことを5月15日に発表したところ、マスメディアを中心に大きな話題となり、お客さまから商品化のご要望を多数いただきました。ご要望にいち早くお応えするための方法を検討した結果、今回は数量限定での販売とさせていただきました。


ーー現在どんな反響がある?

これからの発売なので召し上がったお客様からのお声はまだいただいていませんが、発売決定後「食べてみたい」「謎うなぎ気になる」「ネーミングのセンスも好き」等のコメントをSNS等で拝見しています。今後、実際に召し上がった方からの感想を拝見するのも楽しみにしています。


ーーどんな人におすすめしたい?

これからの新しい食文化に対して興味関心がある方はもちろん、動物性由来原料に抵抗がある方や、これまで魚や骨が苦手で食べたくても抵抗があって食べられずにいた方などに楽しんでいただければと思います。

謎うなぎの調理例
謎うなぎの調理例

稚魚であるシラスウナギの漁獲量が減少傾向にあることなどから、日本の食文化を守ることを目的に開発された「プラントベースうなぎ 謎うなぎ」。7月18日正午から日清食品グループのオンラインストアで、1000セットが予約販売される予定だ。

数量限定ではあるが、今年の「土用の丑の日」はこの「謎うなぎ」を食べてみるのもいいかもしれない。

プライムオンライン編集部
プライムオンライン編集部

FNNプライムオンラインのオリジナル取材班が、ネットで話題になっている事象や気になる社会問題を独自の視点をまじえて取材しています。