四国電力の株主総会が6月28日、高松市で開かれ、株主から顧客情報の不正閲覧などに伴う取締役の解任や愛媛県の伊方原発3号機の廃炉などを求める議案が出されましたが、いずれも反対多数で否決されました。

株主総会では、会社側から取締役の選任など3つの議案と株主から顧客情報の不正閲覧などの不祥事に伴う取締役の解任や、6月20日に再稼働した愛媛県の伊方原発3号機の廃炉などを求める5つの議案が提案されました。

質疑応答の中で株主からは、電気料金の値上げや不正閲覧への苦言のほか、原発再稼働を不安視する意見が出されましたが、株主提案の議案は、いずれも反対多数で否決されました。総会後の記者会見で長井啓介社長は、株主の意見を受け次のように話しました。

(四国電力 長井啓介社長)
「本日の審議で指摘された経営課題に全力を挙げて取り組み、株主などから評価・選択される企業グループを目指していく」

株主総会には約130人が出席し、会社側が提案した3つの議案は、賛成多数で可決されました。

岡山放送
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