これは5月17日、大阪市内で防犯カメラに捉えられた映像です。 

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白い車が、横滑りしながら猛スピードで片側2車線の道路に突入、そのままの勢いでガードレールに突っ込みます。

白い車が、横滑りしながら猛スピードでガードレールに突っ込む
白い車が、横滑りしながら猛スピードでガードレールに突っ込む

ぶつかった勢いで、路上を何度も回転。  

路上を何度も回転
路上を何度も回転

 そして、中央分離帯に当たった衝撃で再び起き上がりました。

中央分離帯に当たった衝撃で…
中央分離帯に当たった衝撃で…
再び起き上がった
再び起き上がった

この防犯カメラが設置された店の関係者は…。

 防犯カメラが設置された店の関係者:
いや、衝撃でしたね。あんな感じで車がスリップするのと、最後に元に戻ってしまうので、そんなことあるのかなと思いましたね。

現場は、駅に近い片道2車線の道路。 そこでなぜ、このような事故が起きたのでしょうか?

交通事故鑑定人 中島博史氏:
車の走ってきた方向から見ると右カーブになってまして、カーブでスリップしてしまって、その立て直しに失敗している時の典型的な動きだと思います。

中島氏によると、車は画面奥の交差点を右折した際に激しくスリップし、運転手が慌てて逆ハンドルを切ったため、横に回りながら激突したとみられるとのこと。

交通事故鑑定人 中島博史氏:
横転して滑っているスピードもかなり速度が高いので、そもそも、スピードが非常に高い状態でカーブに入ってきて、スリップしてしまった可能性もあります。

さらに当時の状況について、こんな証言が。

防犯カメラが設置された店の関係者:
当日は晴れてたと思うんですけど、前日に雨が降ってたので、路面は少し状況によって濡れてた可能性はあると思いますね。

雨が降っていなくても、スピードが出ていれば、濡れた路面でスリップしてしまう可能性も…。

こうしたスリップが原因とみられる事故は、他の場所でも起きていました。

雨の降る高速道路
雨の降る高速道路

5月7日、雨の降る岡山県倉敷市の高速道路で突然、右に現れたトラックがスリップ。

右側のトラックがスリップ
右側のトラックがスリップ

よろけながらも、そのまま走って行ったのです。

さらに進むと、トラックは高速道路上で止まった
さらに進むと、トラックは高速道路上で止まった

 その後、さらに進むと、トラックは高速道路上で止まっていました。

この映像を捉えた車の運転手は、当時の恐怖をこう語ります。

ドライブレコーダーを設置して車の運転手:
トラックが抜いていくんだろうなと思ってたら急にすべったので、急になんか視界に入って来た感じで。(Q .大体、時速何kmぐらいで走行されていましたか?)時速80kmら90㎞ぐらい。あたっていたら、自分たちも事故になってたなって感じました。

当時の時速は約80km。一歩間違えば、大惨事にもなりかねない状況だったといいます。

交通事故鑑定人 中島博史氏:
道路の端にぶつかって回転してしまうことが抑えられたために、ギリギリ立て直せているような様子です。かなり幸運に恵まれた状況だと思います。

これから雨が多くなる季節。スリップ事故を防ぐために必要なことは?

交通事故鑑定人 中島博史氏:
スリップが発生してしまったら、基本的には立て直せないと思ってください。予想外のことがあったとしても、制御を失わないようなスピードで走るというのが一番の防止策です。

(めざまし8 5月19日放送より)