父の日のユニークなサービス「お父さんの加齢臭下取りします!」
6月21日は、お父さんへ”ありがとう”の気持ちを届ける「父の日」。
母の日と比べると少し影が薄いかもしれないが、忘れてはいないだろうか? 一方で、既にプレゼントを用意したという人もいることだろう。
そのような中、いつも頑張るお父さんへ、”ある条件”を達成すると受けられる面白いサービスが登場した。その名も「お父さんの加齢臭下取りキャンペーン」だ。

「パパ、臭くなければもっと好き」
加齢臭下取りします!
肌着を製造・販売する「HONESTIES(オネスティーズ)」(大阪府泉佐野市)が、父の日に向けて行っている企画だ。
「パパに体臭がある」「パパが好き」の2点の気持ちをHONESTIESに伝えることで、1枚2475円(税込)の肌着を、約半額の1227円(税込)で購入できるという。
手書きのメッセージを店舗に持ち込むか、オンラインショップの場合は備考欄にメッセージを書き込むことでサービスが適用される。
なお、父の日企画であることからメッセージには必ず愛を込めること。そして、購入できるのは1人1枚限りとなる。

ちなみに、“加齢臭下取り”となっているが、お父さんの使用済みの肌着を持って行く必要はない。“加齢臭のカミングアウト”と家族愛が込められたメッセージを回収することで、加齢臭を“下取り”するということだ。
申し込みはすでにオンラインショップでは始まっており、店舗では6月14日から。ともに21日の「父の日」当日まで受け付ける。なお店舗は、なんばパークス5階(大阪市)の「Idsumiピクルス」内のみとなる。
約半額で購入できる肌着は、抗菌防臭加工されている裏表のない肌着「HONESTIES」。
裏表のない生地と特殊な縫製技術を用い、“肌着の裏と表の違い”をなくした、どちらからでも同じように着られる肌着だ。抗菌・防臭加工で、嫌な生乾きや汗の臭いもカットするという。

悩みになりそうな加齢臭をあえて、愛の方向に持って行く…。今回の試みに込められた思いとは何なのだろうか? 考案者であるHONESTIES株式会社の代表取締役・西出喜代彦さんに聞いてみた。
「早くも予想以上の反響が」家族仲良し!となる一歩に
ーー「お父さんの加齢臭下取りサービス」を行う経緯を教えて
衣類のストレスの1つとして挙げられるのが、生乾きや汗によるにおい問題。1日中気持ちよく着続けることができるHONESTIESが、加齢臭に悩むお父さんや、お父さんのことを大好きな奥さまやお子さまが、「家族仲良し!」となるためのプレゼントとして、おすすめできるのではないかと企画しました。
ーーサービスする商品の特長は?
オネスティーズの肌着はリバーシブルな上に、防シワ加工と抗菌・防臭作用が備わり、洗濯時もストレスフリーなのが特長です。
ーーメッセージの例を教えて。
「最近、大好きなお父さんから加齢臭がしてきました…ズボラなお父さんにぜひ裏表のない、抗菌防臭のHONESTIESを着せてあげたいです」
ーー寄せられたメッセージはどうするの?
キャンペーンのご報告として、公式サイトやSNSで掲載させていただきます。
ーー現在の反響は?
本社に立て続けに電話問い合わせをいただいております。また、キャンペーン開始前から、掲載の新聞記事を持参で店舗に来られる方などもおられ、早くも予想以上の反響があります。
ーー反響に対してはどう思う?
お父さんに加齢臭が!というキーワードを目に止めてくださった方はもちろん、父の日のプレゼントに悩み中の人や、ちょっといつもと違う面白いプレゼントをしてみたい人にささっていると感じます。
肌着という多くの人にとって、生活必需品であるのも、選ばれやすいのかなと思います。

「お父さんは、ぜひ恥ずかしがらずに、拒否せずに…」
ーー今回のサービスに込められた思いは?
私たちは肌着を変えることの向こう側にある「家族仲良し」を目標としています。
今回は私たちの肌着の抗菌・防臭機能をPRしていますが、「裏表のない肌着」は忙しい現代人の家事を時短にし、限りある “決断力” を減らさない。
HONESTIESの衣類で無意識レベルのストレスから解放されることで、心と時間の余裕を生みだし、「本当に大切なこと」を頑張れる自由な生活へ、という思いを込めて、商品開発を行なっています。

ーー加齢臭に対しては?
「加齢臭」の響きにドキッとするお父さんも多いのではと思います。でも加齢臭に限らず、体臭はほとんどの人にあるものですから、それをエチケットとして気遣って措置しようとするか、知らぬふりして諦めるか、の2択だと思います。
肌着を新調する。抗菌・防臭の肌着を着る。というのも、その一つの手段として提案しています。
ーー加齢臭に悩むお父さんへ
今回のキャンペーンは、ちょっと言いにくい…企画をあえてしています。「裏表のないオネスティーズ」ということで、裏表の無い真心のこもったメッセージを交換する機会になれば、と。
夏を前にちょっと開き直って、家族で笑ってお父さんの課題解決を手伝ってあげてほしいので、家族から解決のオファーがあったお父さんは、ぜひ恥ずかしがらずに拒否せずに…と思います。

ちなみに西出さんは、お母さんが祖父に毎年肌着をプレゼントしていたのを見ていたそう。「いろんなプレゼントしてきた経験を経て、結局喜ばれるのは、いつも気軽に使えるものという結論に達したんだと思います」と振り返った。
今回の「お父さんの加齢臭下取りサービス」は、これを参考にしているようだ。
お父さんの加齢臭に着目した今回の試みが、家族間の関係をさらに深めるきっかけになるかもしれない。父の日のプレゼントに悩む人は、お父さんへの愛情を添えて、この肌着を贈るのもいいかもしれない。
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