郵送での受け付けも 「アマビエ御朱印」

うろこに覆われた体に、鳥のようなくちばし。
熊本県の海に現れたという妖怪「アマビエ」。
江戸時代の瓦版に記され、疫病退散のご利益があるとされている。

宮城・登米市津山町にある「柳津虚空蔵尊」。
この寺の本堂に祭られていたのは…

柳津虚空蔵尊・杉田観雄副住職:
こちらが妖怪のアマビエ。当山では、アマビエさまと申しております

小さな木彫りのアマビエ。
新型コロナウイルスの収束を願い、この寺では2020年4月から、このアマビエをご神体として祭っている。

そして、この寺で今人気を集めているものが…、アマビエが描かれた「御朱印」。
この寺では、通常の御朱印に加えて、疫病退散の願いを込めた「アマビエ御朱印」を始めた。

本来は、お参りした証として受ける御朱印。
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、この寺では、お参りしなくても受けられるよう、郵送での受け付けを行っている。

御朱印を受けた人:
コロナの影響ですね、早くなくなっていただきたいという思いでお参りさせていただきました

柳津虚空蔵尊・杉田観雄副住職:
柳津の方を向いて手を合わせてくださいと申して、その証としてアマビエの御朱印を郵送でお渡ししております。コロナウイルスが収束して、元と同じような生活ができればいいなと思っています

老舗駄菓子では「生菓子のアマビエ」

仙台市青葉区木町通にある仙台駄菓子の老舗「熊谷屋」。
この店で販売しているのは、生菓子のアマビエ。
10代目の熊谷社長が制作した、このアマビエ。

妻・真紀さんが描いた1枚の絵をもとに作られた。

熊谷屋 妻・真紀さん:
コロナでギスギスしている世の中を丸くしたくて、まるーくしてアマビエを描きました

白あん等で作る練り切りを使い、アマビエの髪と体は、鮮やかなブルーに。
顔は黄色で、ぱっちりとした目もつけた。
この愛らしい姿が人気を呼び、これまでに1,700個ほど売れたという。

熊谷屋 熊谷典博社長:
コロナウイルスで外出の自粛などをしていた中で、甘いものを食べて、また目でも楽しんでもらって、心もほっこりしていただきたいなと思って作っています

全国から注文相次ぐ「アマビエこけし」

白石市のこけし職人・新山実さん。
この日、新山さんが工房で作っていたのは「アマビエこけし」。

新型コロナウイルスの影響で、活動拠点だった弥治郎こけし村は、長期にわたって休館。
また、5月に開催予定だった「全日本こけしコンクール」も中止となり、活動できない日々が続いた。

新山実さん:
早めにコロナが収束してもらいたいという気持ち。早く終わってほしいと願いを込めて、丹精込めて作りました

新山さんが作った「アマビエこけし」は、全部で3タイプ。
2020年3月ごろから販売を始めると、人気はSNSなどで広まり、全国各地から注文が相次いだという。

新山実さん:
あまりリアルに描くと、怖いイメージになっちゃうので、少しかわいらしく描こうかなと。色使いも、普通グラデーションみたいなのは、こけしでは使わないけど、今回はコロナが消えちゃうように、派手派手にして描いてみました

さまざまな形で現代によみがえった妖怪アマビエ。
形は違えど、早期収束を願う人々の思いは同じ。

(仙台放送)