
愛媛県内の山で、登山客が撮影した動画に映っていたのは…じーっとこちらを見つめる動物。

国の特別天然記念物、ニホンカモシカだ。

その時の状況について、撮影者は「山の奥の方でガサっと物音が聞こえたので、振り返ってそこを見たら、その場所にカモシカがおったという状態なんですよ」と話す。
2014年愛媛で「県内絶滅」…その後目撃情報複数で「絶滅危惧Ⅰ類」に
その姿が捉えられたのは3月12日、場所は、愛媛・四国中央市の赤星山(あかぼしやま)。

撮影者:
向こうもジーっとこっちを見ているような状態だったんですけど、ただそこに佇んでいたというか。

ニホンカモシカは、愛媛県版の「レッドデータブック」で、2014年に「県内絶滅」と公表された。

しかしその後、発見情報が複数寄せられ、現在は「絶滅危惧Ⅰ類」に指定されている。

哺乳類に詳しい、NPO法人・西条自然学校の山本貴仁(たかひと)理事長に聞いた。

NPO法人「西条自然学校」 山本貴仁 理事長:
この個体はニホンカモシカに間違いないです。山の中で出会ったときに、じーっとこちらを見る習性があって、それでこのような映像になったんだと思います。
16日、FNNの取材班は目撃現場へと向かった。

その際、現場へと向かう林道で、車の前に飛び出してきた黒い影があった。

その映像を山本理事長に見てもらうと、こちらもニホンカモシカとみられるという。

ニホンカモシカは人を襲う動物ではなく、県は「見かけた際には静かに見守って欲しい」と呼びかけている。
(「イット!」3月16日放送より)
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