
鹿児島市皆与志町、人口約1200人の小さな町で起きた“奇妙”な現象が話題になっています。

農道の脇に立つ1本の電柱から立ち上る“湯気”。

「めざまし8」の取材班が、根元に溜まった雨水の温度を測ってみると、なんと93℃。沸騰寸前の熱さです。
近隣住民からは、「初めてです。聞いたことがない」「怖いから、触らないで見ています」と困惑する声も出る一方で、「硫黄のにおいが強かった」「温泉が湧いて、みんな楽しめたり入れたりしたらいいな」と、“温泉”が湧いてきたのではないかと期待する人も。
なぜ?電柱から“湯気”の原因
取材に訪れた翌日、再び湯気が出ていた現場に行ってみると、電柱を管理している会社が作業に訪れていました。
その結果…“湯気”の正体は「電柱の漏電」だと判明。約5メートル離れた場所で、倒木が電線に絡まり、その影響で漏電してしまったといいます。

専門家によると、漏電した際に火事や感電を防ぐため、電気を地中に逃がす役割のアース棒が、何らかの原因で発熱し、周りが高温になってしまったのでは、といいます。

作業終了後、再度温度を測ってみると、65℃まで下がっていました。
これには町内会長も肩を落とします。
町内会長 池田純 会長:
この温度の下がり方だと(温泉じゃない)可能性の方が、大きいみたいな気もしますね。非常に残念な気持ちもいたします。
今回のケースは、漏電によって熱くなった土の熱が水に伝わり温度が上がりましたが、水に漏電していた場合、触ると感電することもあるので、ご注意ください。
(めざまし8 2月13日放送)