世の中にはびこる “DX”という言葉。DX=デジタルトランスフォーメーションのために、さまざまなシステムを導入した企業も多いのではないだろうか。

しかし、DXとはITシステムを導入することではない。

テクノロジーの進化によって企業を取り巻く環境が複雑化し、将来の予測が困難となった「VUCA(ブーカ)時代」と呼ばれる現在、直面する変化や課題に柔軟に対応して生産性を上げるためには、ひいては新たなビジネスモデルを創出するためには、“仕事の進め方”および“組織のあり方”自体を見直す必要がある。

組織や部門ごとの専門性、個々の創意工夫や努力義務を重視してきた日本企業には、“意識の変革”が求められているのだという。

(※VUCAとは:Volatility:変動性、Uncertainty:不確実性、Complexity:複雑性、Ambiguity:曖昧性の頭文字をとった造語)

共通の“目標とルール”で仕事を効率化

こう指摘するのは、IT業界を中心にサービス運用や管理・間接部門の支援を行う、パーソルプロセス&テクノロジー(パーソルP&T)のビジネスエンジニアリング事業部長・小野陽一氏だ。

パーソルP&T ビジネスエンジニアリング部 事業部長・小野陽一氏
パーソルP&T ビジネスエンジニアリング部 事業部長・小野陽一氏

小野氏はVUCA時代の今、これからの“仕事の進め方”に必要なのは、「共通の目標」と「コミュニケーション」、そして「共通のルール」の3つだという。

会社全体が掲げるゴールと各チームの目標が一致していなければ、それは単なる時間とカロリーの浪費となってしまう。

「コミュニケーション」を通じて、お互いが抱える課題や業務を遂行する背景を理解し合い、認識のギャップを埋めることで、「共通の目標」に向かって進むことができるようになるという。

そこで重要になってくるのが、仕事を進める上での「共通のルール」。どういった情報を共有し、何を報告するかなどのルールを設けることで、仕事は飛躍的に効率化し、スピード感を持った成果を生み出すことができるというのだ。

チーム生産性向上の教科書『COROPS』
チーム生産性向上の教科書『COROPS』

アウトソーシング事業で20年間にわたり、1,600チーム以上の業務実行や改善を行ってきたパーソルP&Tでは、2022年8月、独自のチーム強化メソッドをまとめた『COROPS(コロプス)』を発表。長きに渡って蓄積した実績をもとに、“仕事の進め方”を可視化・研究し、成果を1冊の教科書に集約した。

従来のプロジェクトマネジメント手法と異なり、人事・経理・総務・ITサポートなど管理・間接部門を含めた幅広い現場で活用できる内容となっている。

イノベーションの“阻害要因”を取り除く

チーム強化メソッド『COROPS』を共創し、政府のDX白書有識者委員も務める、沢渡あまね氏は、組織や部門ごとの専門性、個々の創意工夫や向上心を重視してきた「日本のこれまでの勝ちパターンは、今後は通用しない」と話す。

ワークスタイル&組織開発専門家・沢渡あまね氏
ワークスタイル&組織開発専門家・沢渡あまね氏

すでに多くの企業をVUCA時代に適応できる組織へと導いてきた沢渡氏は、これからの“仕事の進め方”は、IT技術の活用と異なる能力や価値観を有する人との協業による価値創造だと話す。

沢渡氏が重視するのは、イノベーションを起こそうとする事業部門の障壁となっている、旧態然とした管理部門のマインドと業務プロセスの見直しだ。

製造、営業、研究開発などといった「事業部門」と、事務作業を担う「管理・間接部門」のコミュニケーションを強化し、共通の目標を明確化することで、スピード感を阻害している要因を取り除くのが『COROPS』のメソッドだという。

では、「管理・間接部門」の強化に重要なのは何か。沢渡氏は、3つの“多様性”を挙げる。

1つは「人の多様性」。
管理部門においては、従来の事務が得意な人だけでなく、ITエンジニアやデザインに長けた人材など様々な能力を持った人とチームを組む必要がある。

次に、「環境の多様性」。
テレワークが浸透し、時短勤務や週休3日制、複業・兼業など働き方の多様性が進む中、働き方の異なる人たちとチームを組んで成果を出す必要も出てくる。

そして、「テーマの多様性」。
DXが求められる中、今までのやり方を取捨選択し、どう組織をアップデートしていくか、多様なテーマに向き合っていく必要があるという。

残業32%削減、退職率が3分の1になるケースも

『COROPS』を実践した結果、残業が32%削減できたことで生産性が上がったほか、退職率も3分の1になったことで従業員の満足度が向上するという結果が得られたという。

『COROPS』の大きな特徴の1つでもある、仕事のプロセスを可視化したことで無駄が省け、本来の役割に集中することができ、働きがいが向上した。

また、業務の効率化によって利益率が改善し、新たに専門職の採用を始めるなど組織の再構築につながったケースもあるという。

“仕事の進め方”セミナーで詳しく紹介

そこで、パーソルP&Tでは、「新時代に必要なチームの在り方」をテーマにオンライン無料セミナーを開催する。

第1部では、沢渡氏をスペシャルスピーカーに招き、パーソルP&Tの小野氏と共に『COROPS』の理念や日本企業の課題、実践すべき“仕事の進め方”などについてトークセッションを行う。

第2部では、すでに『COROPS』のアセスメントサービスを導入し、実践中の企業も加わり、社内で起きた変化や業務上の成果などについて詳しく話を聞く。

【オンラインセミナー概要】
日 時:2023年3月16日(木)10:00~12:00

タイトル:DXはシステム導入だけではない!仕事の進め方革命!!
“チーム生産性向上の教科書”『COROPS』

テーマ:「新時代に必要なチームの在り方とは」

登壇者:
沢渡あまね(作家/ワークスタイル&組織開発専門家)
小野陽一(パーソルP&T ビジネスエンジニアリング事業部長)
木佐彩子(フリーアナウンサー)

参加費:無料

セミナーを最後まで受講し、アンケートに回答していただいた方の中から抽選で50名様に『COROPS』ブックをプレゼント!

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