東京都で、29日、新たに、9880人が新型コロナウイルスに感染していることが分かった。先週の月曜日よりも5205人減った。1日の感染者数としては、8日連続で前の週の同じ曜日を下回った。都内の1日の感染者数が1万人を下回るのは、7月11日以来、およそ1か月半ぶり。減少傾向が鮮明となったが、東京都の関係者は「きょうは月曜日なので、週の中では低い数字が出る」と話している。
感染者を年代別に見ると、10歳未満が1162人、10代が981人、20代が1701人、30代が1773人、40代が1784人、50代が1288人、60代が563人、65歳以上が840人などとなっている。現在、感染者の多くを20代から30代が占めているが、今後、夏休みが明け、学校が再開すると、子どもの感染者数の増加に警戒が必要だ。
一方、コロナ患者の中で、29日、新たに、50代~90代の男女30人の死亡が報告された。1日に報告される死者数としては、今月で最多。過去の例も見ても、死者のピークは、感染者数のピークよりも遅れてくる傾向にある。今後も、死者数が増える恐れもある。29日午後3時30分時点で、コロナ患者の病床使用率は52.5%、オミクロン株の特性を踏まえた重症者向けの病床使用率は30.5%と、いずれも高い水準となっている。