私がお伝えしたいのは「皇室と母子手帳」です。
秋篠宮妃紀子さまは先週、カナダで行われた「母子手帳国際会議」にオンラインで出席し、母子愛育会の総裁として母子手帳の大切さを説明されました。
日本で始まり、各国に広まる「母子手帳」。
皇室では、上皇后さまが最初に取得され、お産に活用されてきました。
ポイントはこちら。
「皇室で受け継がれる母子の健康を願うまなざし」注目です。
【注目ポイント・記者解説】
紀子さまは24日、「母子手帳国際会議」の開会式に英語でビデオメッセージを寄せ、「母子健康手帳は、母親とその家族が、耳を傾けて支援してくれようとしている医療従事者やボランティアと意思を疎通するために役立ちます」「女性とその家族が自分自身の健康の記録を所持し、健康上の問題について助けを求めることを可能にします」とその役割の重要性を説明されました。
1948年に日本で始まった母子手帳は、これまでに50以上の国や地域に広がり、様々な環境での出産や育児を支えています。
皇室では、上皇后・美智子さまが天皇陛下の出産にあたり、母子手帳を取得され、その後皇后さまも愛子さま出産の際に母子手帳で健康管理を続けられました。
母子愛育会の総裁を務める紀子さまも、お子さま方の出産時に母子手帳を活用し、2018年にタイで行われた「母子手帳国際会議」では、長女の小室眞子さんの母子手帳を手に「子供たちの記録をたどることができ、家族にとってとても大切な存在」と自身の子育てを振り返られました。
紀子さまは、海外の母子手帳をとりまく状況や低体重児向けの母子手帳などについて定期的に説明を受けられています。
国際母子手帳委員会事務局長の板東あけみさんによりますと、紀子さまは時間を延長して熱心に質問を重ね、国際会議や会合では母親たちの輪に入り、ご自身の母子手帳を示しながら子育ての話をされているということです。
板東さんは「立場を超えて日本の中で母子手帳が愛されているということを象徴的に表してくださっている」と話しています。
(フジテレビ社会部 髙澤真澄)