私がお伝えしたいのは、「皇宮警察が訓練を初公開」です。

皇宮警察は皇室行事の再開やバイデン大統領の来日を控え初めて総合訓練を公開しました。

新たに編成されたテロなどに対応する特別警備隊が参加した他両陛下を護る側衛官が不審者を制圧するなどこれまでのイメージとは違う姿が披露されました。

ポイントはこちら。

「テロや災害にも対応 新たな皇宮警察の姿」注目です!

【注目ポイント・記者解説】

解説皇宮警察の総合訓練は16日、雨の中皇居で行われ報道陣に初めて公開されました。

両陛下を護衛する「側衛官」の訓練は、地方の訪問先で、不審者が発砲した想定で行われ直ちに不審者を制圧すると共に両陛下役を守り車で避難させました。

また、テロなど有事に対応するため4月に新たに編成された「特別警備隊」は盾など10kgを超える装備を身に着けて訓練に参加し、皇居に侵入しようとする不審車両を制圧しました。

「特別警備隊」はこれまで、隊員の多くが皇居などにある護衛署の勤務を兼任していましたが、巧妙化するテロや、NBC(核・生物・化学兵器)災害など、時代と共に変化する脅威に備え、専門知識を身につけるため専従の部隊になっています。

今回の総合訓練は秋篠宮ご夫妻の伊勢神宮参拝など、感染対策を講じた上でウィズ・コロナの地方訪問が再開しつつあることやバイデン大統領の来日を控える中で初めて公開されました。

訓練で皇宮警察の松本裕之本部長は、「未来のあるべき皇宮警察を見据え、様々な施策に取り組んでいる」「誇りと高い士気を持って、護衛警備に邁進していただきたい」と訓示しました。

これまでの皇宮警察のイメージと違う今回の訓練の公開を通して時代の変化に対応しながら皇室や皇居をお守りするという護衛官の新たな使命への決意を感じました。

(フジテレビ社会部 髙澤真澄) 

社会部
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髙澤 真澄
髙澤 真澄

フジテレビ報道局社会部記者。
警視庁クラブなどを経て2019年から宮内庁を担当。