各地閑散…自粛の継続が求められる連休

仙台放送のスタジオに、宮城・仙台市の郡和子市長をお招きし、新型コロナウイルスに関する対応や今後について話を伺った。

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緊急事態宣言の中、迎えたゴールデンウィークも後半となった。
宮城県内の行楽地の様子をまとめた。

大崎市の鳴子温泉。毎年、多くの観光客が訪れるゴールデンウイークだが、外出自粛の要請により、人の姿はほとんど見られなかった。
土産物店や飲食店の多くも店を「休業」。
先行きの見えない状況に、住民は不安を抱えている。

商店主:
ゴーストタウンですね。(ゴールデンウイークは)鳴子温泉にとって一番の稼ぎ時ですからね。秋の紅葉シーズンに次ぐ稼ぎ時。こういう状態だと、どうしていいかわからない

七ケ宿ダムでは、「こどもの日」を前に、約30匹のこいのぼりが飾られていた。
緊急事態宣言が全国に拡大される前の4月10日に設置され、ダム湖の上は、例年と同じ光景に。
しかし、連休中はいっぱいになるという駐車場は、空きが目立っていた。

4日の東北道・菅生パーキングエリア付近。ゴールデンウイーク後半に入ったが、車の数は、非常に少ないように感じられた。高速道路も静かな連休となった。ネクスコ東日本は、5月10日まで休日割引を適用せず、休憩施設にあるレストランなどに営業自粛を要請している。

仙台放送 梅島三環子アナウンサー:
外出自粛の効果と言いましょうか、各地、閑散としていましたが、市長はどのようにご覧になりましたか?

仙台市 郡和子市長:
本来であれば、ゴールデンウイークは、ご家族の皆さんたちで行楽を楽しんだり、あるいはまた、遠くの友達に会いに行ったり。また仙台は、単身赴任で来てらっしゃる方々も多いと思います。家族のところに戻られたりもしたい、そういう時期だったと思うんですが、国が最低でも7割から8割の接触を控えるようにというふうなことで、自粛要請が出ておりました。そういう意味におきましては、大変残念な思いを抱えながらも、皆さんがこうした行動をしていただいてるということは、感染拡大防止のために大いに意味のあることだと思いました

県内の感染者数“6日連続0”に

仙台放送 梅島三環子アナウンサー:
県内の感染者の情報も入ってきています。県内の新型コロナウイルスの感染者は、5月4日で6日連続確認されませんでした。自粛要請、皆さん続けていらっしゃるということですけれども、6日連続0という数字はどうご覧になりますか?

仙台市 郡和子市長:
この間、本当に市民の皆さま方、そして事業者の方が大変な思いをしながら、ご苦労をおかけしている。その成果が現れているのだろうなというふうに思います。そういう意味では、皆さま方にご苦労いただいていること、深く感謝申し上げたく思います。しかし、仙台は首都圏と直結しております。仙台の街は、学都と言われるところであり、学生さんがいろいろな地域から集まってくる街でもございます。また、支店経済の街でもあって、いろんな転勤族の方々、単身赴任の方々も多いです。そういう意味では、いろんな街とつながっているということもあって、このつながりを、接触を少なくしていかざるを得ないのが新型コロナウイルス感染症の課題ですから、ここを何とか皆さんにご協力いただいている。このことについて、大変ありがたいなというふうに思っているところです。しかし、北海道などでは、第二のピークが来ているところもあります。まだまだ予断は許さないものと思っておりまして、ぜひ、皆さまには引き続き、不要不急の外出を控えていただくようにお願いさせていただきます

郡市長「国全体が1つになって取り組みを」

仙台放送 梅島三環子アナウンサー:
県内では収束気味にも思えますが、決して予断を許さないという状況の中、安倍首相が緊急事態宣言の期限を5月6日から5月31日まで延長することを発表しました。およそ1カ月の延長となりましたが、これについてはどう思われましたか?

仙台市 郡和子市長:
これも全国的な感染の状況を見ますと、やはり、まだまだ厳しいんだと思います。しかも、医療現場でのクラスターということもありますし、医療崩壊を起こさないためにも、総理の国の判断っていうのは、そうだなというふうに思っております。ここで何としても国全体が1つになって、この感染拡大を防止するために、それぞれ大変なところではありますけれども、しっかりと取り組んで、次の明るい未来につなげていかなくちゃいけないと思います。

(仙台放送)

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