緊急事態宣言 5月6日に解除の可能性は

仙台放送 梅島三環子アナウンサー;
宮城県内でも感染が続きます、新型コロナウイルスについて村井知事と一緒にお伝えしております。
4月29日からゴールデンウィークです。緊急事態宣言、休業要請の期間はゴールデンウィークの最終日・5月6日までとなっています。
国が6日までと区切っているからだと思いますが、国民的にもゴールが見えているから踏ん張っている面もありますが、国は延長についても可能性を言及しています。知事はどのようにご覧になっていますか?

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村井知事;
政府関係者にメールや電話をかけて確認をしております。政府としては、できるだけ早く、それをはっきりしたいとおっしゃっていますが、専門家の先生方のご意見を聞かなきゃいけない。
専門家の皆さんは、できるだけギリギリに判断を出したいとおっしゃっていますので、そこで色々調整している、せめぎあっているというところだと思います。

仙台放送 梅島三環子アナウンサー;
県内では感染者の数は減ってきましたけれども、ここで解除する可能性がどのくらいあると?

村井知事;
ここで無責任な発言はできないんですけども、正直厳しいという気はしますよね。0(ゼロ)になることはないですよね、今のこの減り方からすると。かなり厳しいのではないかな、という風に思っています。
ただ緊急事態宣言が延びたからといって、学校を再開してはならぬとか、延びたから休業要請をしなければならない、ということでもないんです。
その辺は患者の減り方とか全体のバランスを見ながらですね、判断をしていかなければならない。ですから非常に難しい判断をしなければならない立場にあるということなんです。

仙台放送 梅島三環子アナウンサー;
終わりが見えないと、自粛も緩みが出てくるのかなという恐れもあります。

村井知事;
おっしゃる通りですね。今は5月6日までとりあえず我慢してくれ、とお願いをしているんですが、これを何度も言っていると、だんだんオオカミ少年になってしまってですね。また伸びるんだろう、ということになって気が緩んでしまう。そこを私は一番恐れています。

延長された場合の追加措置は?

仙台放送 梅島三環子アナウンサー;
そして休業要請と同じ協力金についても、ゴールデンウィークを含むこの12日間で30万円と足りない、という声もありますが、さらに延長する場合、追加の措置というのは考えていらっしゃるんですか?

村井知事;
そこも非常に難しい問題です。
今回の30万円っていう金額で、県は持っているものを全部出し切りました。
これをさらに、ということになると国から新たな交付金・新たな財源が来ないとできないと思います。
そういう意味では、さらに休業要請をする・しないという判断にもかかってきますので、非常に悩ましいところですね。

仙台放送 梅島三環子アナウンサー;
県として補助を出すのはもう限界に来ていると。

村井知事;
そうですね、限界に来ていますね。

「6月末までに何とか抑えたい」

村井知事;
県民の皆様には本当に大変な思いをして頂いておりまして、申し訳なく思います。
ただ、コロナウイルスというのは罹患を致しますと、大変苦しい思いをすると。また、時に亡くなる方もおられるということでございますので、県民の命を最優先に守らなければいけない立場としては、お願いをし続けなければならないと考えております。
現在は、県民の皆様のご協力によりまして、患者さんの数がかなり落ち着いて参りました。従って今は呼吸困難になったとしても、しっかりとしたベッドで人工呼吸器や人工心肺装置をつけていただくことが可能となっております。
患者さんが増え続けてまいりますと、そういったところに入っていただけなくなってしまう。
つまり、どの命を助けるのか、どの命を優先するのか、と言うそういう判断を医療現場でしなければならなくなる。
そうしないためにも、患者さんの数を増やさないようにするというのが、今一番求められております。
生活の問題、非常に重要だと思います。コロナウイルスの問題が落ち着きましたならば、政府と市町村と一緒になりまして、いろんな経済対策を打って参りたいと思います。
先ほども申し上げました通り、いろんな金融支援なども考えております。お店をすぐたたむ、やめてしまうということなくですね、引き続き頑張ってお店を続けていただきたいと思います。
この暗いトンネルの中に、明るい未来が見えると、そう信じて頑張っていただきたいと思います。私は6月の末までに、なんとか抑えたいと思って頑張っております。引き続きのご協力をよろしくお願い申し上げます。

(仙台放送)

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