いま様々なものの価格が高騰しているが、遊園地にも影響が出ている。
新潟県阿賀野市にある遊園地「サントピアワールド」は6月16日、チケット料金の値上げを発表。その背景には電気代の高騰があった。
華やかなメリーゴーラウンドも電球撤去

4年前に大手電力会社から”新電力”に切り替え、年間数百万円のコスト削減に結びつけてきたというサントピアワールド。その電力会社から届いたのは、電気代が2倍に値上がりするという見積もりだった。現状1820万円が、3580万円になるという。

サントピアワールド 高橋修 園長:
まさか倍になるとは思っていなかった。恐怖みたいなものもあった

杉山萌奈アナウンサー:
たくさんの照明がついていて華やかなメリーゴーラウンドですが、節電のため1つ置きに電球を撤去。3000球から1000球減らしました

サントピアワールド 高橋修 園長:
1年単位、数年単位となれば何万~何十万と違ってくる。できるところからやろうと。お客さまがメリーゴーラウンドに乗ったという楽しい思い出が、最低限保てる電球は必要

(Q.昼間でも電気をつけたいですか)
サントピアワールド 高橋修 園長:
そうですね

スタッフからは「人力で動かす」という節電のアイデアもあがったと言うが…。
杉山萌奈アナウンサー:
せ~の!動かない…

人力ではメリーゴーラウンドを動かすことはできなかった。
節電対策行うも限界…来園者らが応援
園全体で照明の数を3分の1以下に減らすことなどで節電対策を行っているが、アトラクションの楽しさと安全を維持するためには限界がある。

そこで急きょ、SNSでチケット代値上げの是非を問うアンケートを実施。回答した約9100人のうち、76%が「値上げをしても応援する」と回答している。

訪れた人:
入園料はもちろんそのままがいいが、電気料金2倍だと致し方ない

(Q.2人でいくらまでなら)
訪れた人:
1万円を超えると高い
(Q.それくらいなら値上げは許せるか)
訪れた人:
もちろん、もちろん

新型コロナウイルスによる影響が続く中、新たに襲いかかった大ピンチ。
やむなく7月1日からは、入園料込みのフリーキップをそれぞれ400円値上げすることを発表した。

サントピアワールド 高橋修 園長:
今以上にサントピアらしさを出して、楽しんでいただくことを間違いなく約束する。たくさん来ていただきたい
(NST新潟総合テレビ)