日本レトロゲーム協会がスーパーファミコン100台をプレゼント

新型コロナウイルス感染拡大の影響で、休校や外出自粛と家にこもらざるをえない子供たちが多いことだろう。

そのような中で、レトロゲームの保存活動を行っているNPO法人・日本レトロゲーム協会が、スーパーファミコン本体セットを100世帯に支給するという試みをおこなったのだ。
 

新型コロナウイルスで自宅待機を余儀なくされている子供達の為、
今回スーパーファミコン本体セットを100世帯に支給します。
楽しんで頂ければ幸いです。


4月23日に協会HPとTwitterで発表されたのだが、残念ながら応募は27日で締め切られている。

その内容は、16歳未満の子供がいる世帯限定で、本体・アダプタ・ケーブル・コントローラー1つとソフト2つが詰められた「スーパーファミコンすぐ遊べるセット」をプレゼントするというもの。これがあれば、テレビにつなげてすぐにゲームできるセット一式だ。

スーパーファミコンは1990年に任天堂から発売されたゲーム機。新品ではないため日焼けや傷はあるが、いずれも可能な限りの清掃・除菌がされており、動作チェックもされている。

気になるソフトは「スーパードンキーコング」「ファイナルファンタジー6」の2種類。どちらも遊びやすく、初めての人でも楽しめる名作ということで選ばれたという。

(支給される本体セット 提供・日本レトロゲーム協会)

この試みに対して、Twitterでは「素晴らしい試みに感服いたしました!」「粋な計らいに、とても感銘を受けました!」「ゲームが世界を救うことを私は信じています。」といった多くのコメントが並び、2万7000いいねがつくほどの話題となっている。(4月30日現在)

懐かしいスーパーファミコンを子供たちに100台。なぜ、このようなプレゼントを企画をしたのだろうか?日本レトロゲーム協会・理事長の石井豊さんに話を聞いた。

家で退屈している人がスーパーファミコンで遊べばいいのに

ーーなぜこのような企画を考えたの?

倉庫整頓中にスーパーファミコンを見て、「家で退屈している人、このスーパーファミコンで遊べばいいのにな」と思い浮かびました。倉庫に眠らせておくのではなく、使って楽しんでなんぼのゲーム機。各パーツの在庫を調べ、100台ならセットが組めると思い、企画しました。

とっつきやすく、他のソフトが今でもあちこちで入手しやすいのも理由です。ゴールデンウィークまでに用意できる、精一杯の数が100台でした。


ーー苦労した点はどういうところ?

始めと梱包前とで最低2回動作チェック行うのですが、2回目でもたくさん故障が見つかります。到着して使えないとがっかりされるので入念にチェックを行っていました。

(修理している様子 提供・日本レトロゲーム協会)

ーーTwitterなどのSNSでの多くの反響があったことをどう思う?

これを機に是非、レトロゲームに興味をもって頂けたらと思います。

 

(ソフト磨きの様子 提供・日本レトロゲーム協会)

たった数日で5万件以上の応募

27日夜には当選者への発送作業が完了したというが、清掃作業や梱包、説明書の作成などに多くの賛同者が手伝ってくれたという。

そして驚くのが応募総数が5万4630件もあったこと。たった数日応募期間だったのにも関わらず、その人気をうかがい知ることができる。「自宅待機という家庭の雰囲気を楽しくしたいという思いが強く伝わってきました。」とまだ全て読めていないとしつつ、応援メッセージにはとても励まされたという。

(梱包されたゲーム機 提供・日本レトロゲーム協会)

日本レトロゲーム協会にとってのゲームを「映画や本や音楽のように、今でも色んな刺激を与えてくれる存在」と語る石井さん。最後に、今回の試みで送られたゲーム機に込められた思いも聞いた。

「自宅待機で家で外出を我慢している人達に、少しでも楽しんでもらいたいと思いました。古くても面白いゲームはまだまだ沢山あります。自分で探し出して、是非楽しんで頂けたらと思います」

スーパーファミコンは、親世代にとっては懐かしく、子供にとっては新鮮なゲーム機であるはず。外出自粛で親子で家にこもりがちな今、このようなゲームが一つのコミュニケーションツールとなることだろう。また、石井さんが話すように、かつて遊んだレトロゲームを探し、子供たちと遊ぶのもいいかもしれない
 

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