「休校中の子供たちに見てほしい」動画をまとめたWebサイト

新型コロナウイルス感染拡大を受け、安倍首相は2月27日、全国の小中学校、高校、特別支援学校について、3月2日から春休み終了まで臨時休校にするよう要請した。

この措置の発表を受け、急きょ、2月29日に公開されたWebサイトがあるのをご存じだろうか?

サイトの名前は、「休校中の子供たちにぜひ見て欲しい科学技術の面白デジタルコンテンツ」

全国の大学・研究機関の広報担当者の有志が共同で運営する「科学技術広報研究会(JACST)」が、JACSTに参加する全国の大学、研究機関が持つデジタルコンテンツの中から、子どもに見てほしいと思う動画や読みものをまとめたサイトだ。

コンテンツのジャンルは「さっと見られる映像」「のんびり延々と見たくなる映像」「ゲーム要素のあるコンテンツ」「よみもの」「工作」「VR対応映像」「講演会・サイエンスカフェ・成果発表などの映像」の7つ。

「さっと見られる映像」には、基礎生物学研究所『朝顔の花色変化実験』や、物質・材料研究機構の『磁石と蛍光ペンで、壊さずに内部をのぞき込む!~非破壊検査のヒミツ!~』といった数分程度の短い動画が紹介されている。

また、「よみもの」には、講談社ブルーバックス編集部が、産業技術総合研究所の研究現場を訪ね、そこにどんな研究者がいるのか、どんなことが行われているのかをリポートするWebサイト『さがせ、おもしろ研究!ブルーバックス探検隊が行く』などが紹介されていて、最新記事では『その道20年の研究者が語る、実はすごい「ホヤ」という生き物の秘密』といったものが掲載されている。

この他にも、「工作」には立体の望遠鏡が作れる『望遠鏡のペーパークラフト』、「VR対応映像」には深海を探索しているような感覚を体験できる『深海VR』など、興味深いコンテンツがまとめられている。

どのような思いがあって、このようなWebサイトを公開したのか?
科学技術広報研究会(JACST)の担当者に話を聞いた。

「安心して見てもらえる動画を提供したい」

――どのような思いから、このWebサイトを公開した?

臨時休校で、自宅で過ごす子どもたちが増えて、親御さんも含めて、その過ごし方も手探りな中で、その手助けになる活動はできないか、例えば、「子供が一人で過ごしていても安心して見てもらえる動画を提供したい」との思いから作りました。

元々は発案者である「基礎生物学研究所」の広報担当の「自分の子どもが自宅で過ごすのにそういったサイトがあったらいいよね」という提案が始まりでした。


――コンテンツがたくさんあって、どれから見始めればいいものか悩む。最初に見るものとしておすすめは?

多くの機関が集まっている企画だからこそ、生物学から天文学まで多様なコンテンツを揃えているので、ぜひ興味のあるコンテンツを見つけて欲しいと考えています。

「さっと見られる映像」は小学生から大人まで楽しめる映像を揃えているので、まずはそちらをご覧いただき、さらに詳しく知りたい方には、後半の「よみもの」や、各機関のサイトで公開している続編をご覧いただければありがたいです。


休校によって「自分の将来を考える時間も増えると思われる…」

――このページをどのように活用してほしい?

科学ってこんなに面白いんだ、日本でこんなにも幅広い分野で面白い研究がされているんだと、最先端科学の魅力に触れる入り口として活用してほしいと願っています。

さらに、自宅で過ごして、自分の将来を考える時間も増えると思われる中で、動画をきっかけに科学に興味を持って、それこそ、新型コロナウイルスに負けない研究をするような、将来の日本を支える科学者が生まれるきっかけになるとうれしいです。


臨時休校中、自宅で子どもにどう過ごしてもらえばいいのか…。頭を悩ませている人は、幅広いラインアップで子どもが興味を持つものはありそうなので、科学の魅力に触れさせてみるのはいかがだろうか。

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