段ボールが迷路に、ペットボトルはロケットに…誰もが一度は作ったことがあるだろう、身近な素材を使った工作。
ちょっと難しいところはパパやママに手伝ってもらうのも楽しいが、Twitterに思わず「なに作ってるの?」と言いたくなってしまう作品が登場した。
東京都内で家族3人で暮らしている、はまちどり(@hamachidori21)さんが投稿したのは、4枚の写真。
4歳の娘さんがお父さんと協力して作ったという作品が、1日1つ、計4日分まとめられているのだが、まずは1日目の作品を見てほしい。

1日目「娘とパパがダンボール工作してるぞ可愛いなあ滑り台かな」
段ボールの斜面に、紙を折って作った階段が取り付けられた「滑り台」。側面にはしましま模様の猫が描かれて、なんともかわいらしい仕上がりになっている。
しかしここから、作品は突然の進化を見せた。

2日目「なんか高さが出たな…」

3日目「動いてないそれ?揺れるのそれ?!」

4日目「えっ ちょっ なにつくってんの??????????」
2日目には、割り箸を輪ゴムでとめて組み合わせた「ジャングルジム」が誕生。
3日目は前後にスイングできる仕掛けの「ブランコ」が!これには、お母さんのはまちどりさんも思わず「揺れるのそれ!?」と驚きの声をあげた。
4日目になると、そのクオリティーはさらにアップ。6つのゴンドラがくるくると回転する「観覧車」は、構造もグッと複雑になり、もはや娘さんが遊ぶおもちゃというよりも、ミニチュア作品として飾っておく方が良いのではと思ってしまう完成度だ。
1日目「娘とパパがダンボール工作してるぞ可愛いなあ滑り台かな」
— はまちどりと4歳むすめ (@hamachidori21) January 27, 2022
2日目「なんか高さが出たな…」
3日目「動いてないそれ?揺れるのそれ?!」
4日目「えっ ちょっ なにつくってんの??????????」 pic.twitter.com/MyGMxvtME2
ここまで来ると、4歳の娘さんの手には余るのでは…という完成度に「スイッチ入ったか」「パパが楽しくなってきちゃったやつwww」「親と楽しくなんかしてるうちに親のほうがガチになっていくやつ」とコメントが続々。
多くのユーザーが、作品の精巧さに驚いただけでなく、夢中で工作に打ち込むお父さんの姿を想像してしまい、3万件をこえる「いいね」がつく人気の投稿になった(2月2日現在)。
3日目からは「本気のパパとちょっかいかける娘」
なんともほほえましい光景だが、もしかしたらお父さんではなく、4歳の娘さんの“アート力”がこの4日間で急成長したのかもしれない。さっそく、この作品たちが生まれた経緯について、はまちどりさんにお話を聞いてみた。
――どんどん進化していく作品を見たときの感想は?
1日目の滑り台…階段などのアイデアはパパだと思いますが、大半は娘の作です。「上手に出来てるなあ」と思いました。滑り台への大好きが伝わってきて、すごく可愛いです。可愛すぎて片付けづらい。そして実は猫の絵はパパ作です。
2日目のジャングルジム…「妙に完成度が上がったな」と思いました。パパ監督の割合が増えましたよね。かわいい…かなあ、いや輪ゴムの組み方が可愛くないですよ…ね…。猫(?)の旗は娘作です。旗はかわいいです!

3日目のブランコ… 進化のジャンプ率がおかしいです。パパと娘のかわいい工作はどこに行ってしまったのでしょう。
4日目の観覧車… 本気を出すにも程がある。「何作ってるの?ねえ本当なに作ってるの???」と連呼するしかできないママは、組み立て系が大の苦手です。設計図なしで作るパパの思考回路が全く理解できません。1日目とは違う意味で片付けづらい。

――ちなみに、この工作が始まったきっかけは?
娘が「ポケモンの遊園地を作る!」と宣言したのがきっかけです。公園と遊園地の垣根がないのは4歳児の思考です。それがパパの手を借り、結果あんなことになってしまった次第です。
――ズバリ、初日以降はお父さんが「本気になった」作品?
1日目は2人の完全合作、2日目はパパ中心で娘お手伝い、3日目以降は皆さまの仰るように「本気のパパ・周りでちょっかいかける娘」の図でした。
普段から娘が「ブロックで電車を作ろう」「積み木で家を作ろう」とパパを駆り出して一緒に遊んでいますが、次第に「パパが組み立て・娘は完成物で遊ぶ」の分担になっていくのが定番コースです。
とはいえ、「パパまだー?」「パパすごい!」「パパこれ何?」など作業中ずっと続く応援(?)が無いとパパも頑張れないので、そういう意味では娘もしっかり働いているかと!

工作とお絵かきが大好きで「相当なパパっ子」だという娘さん。作品を仕上げては「パパとママにプレゼント!とリビングに積み上げている」という。
一方のお父さんは、「娘がとにかく可愛いようで、外遊びもお家遊びも積極的に付き合っている」という“娘ラブ”。
娘さんに対して「これやってみよう!」とおもちゃや遊びを教えることが多いというお父さんは、はまちどりさんいわく「元々ゲームや工作が好きな40代男児なので、半分くらいは素なんじゃないかなと思います」だそうだ。
楽しい遊びをたくさん教えてくれるだけでなく、時に熱い“工作力”を見せてくれるお父さんは、同じく工作が得意な娘さんにとって、最高に素敵なパパに違いない。
乗れるし回るんですよ… pic.twitter.com/qWo4ZChk7I
— はまちどりと4歳むすめ (@hamachidori21) January 27, 2022
その後は「9割は夫の作」の車もシリーズに追加
――作品を作っている間はどんな様子だった?
床に資材を広げて組み立てるパパ、その周囲に人形をひろげて、完成した部分で遊びつつ声援を送る娘、隙あらばちょっかいかけようと狙う猫、という最強の布陣です。
――娘さんは他にどんなものを作っているの?
遊園地の前に「ソファーを登るの」と言いながら「ハシゴ」を作っていました。娘自身が使おうとして止められ、ぬいぐるみのハシゴに収まったようです。
遊園地シリーズには「車」が増えていました。これも9割は夫の作ですが、娘も応援とちょっかいで1割を担っていたようです。娘は色を塗りたがっているので、まだ進化しそうな気配があります。
先日は私の誕生日だったのですが、私より猫の割合が多い絵をプレゼントされました。プラ板キーホルダーにして持ち歩いています。

――ちなみに、作品は現在どうなっている?
全て保管されています。それどころかシリーズが増えつつあります。キリがないのでママは少し片付けたいのですが…。

――大きな反響があったが、感想は…
娘はよくわかっていませんが、夫は「そんなに見られるなら、もっと気合いを入れて作れば良かった」と言っていました。私は、夫と娘の合作に大きな温かい拍手をもらったようで嬉しいです。ありがとうございます。
頂いたレスには子どもの立場からのツイートもチラホラあり、娘もいずれこういう事を感じるのかなと興味深く拝読しています。

かわいいダンボール工作がパパの本気に火をつけてしまった、娘さんとの“合作”アート。
見守るお母さんからは「ちょっと片付けたい…」との感想が出るほど今後も増え続けていきそうな作品たちだが、ぜひ次回作が投稿されるのを楽しみにしたい。