「子どもに優しいイメージ」信州のご当地ファミレス コロナ禍でも支持される根強い人気
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「子どもに優しいイメージ」信州のご当地ファミレス コロナ禍でも支持される根強い人気

信州の「ご当地ファミレス」。レストランチェーンでは、信州の草分け的存在の「あっぷるぐりむ」。グループ企業は2022年で創業70年。中核店「あっぷるぐりむ」の歴史と、根強い人気の理由を取材した。

「地元に根差す」「子どもに優しいイメージ」

旨ハンバーグ
この記事の画像(16枚)

スタッフ:
お待たせしました、旨ハンバーグです

客:
うわーおいしそう!
おいしい

スタッフ:
お熱いのでお気をつけてください

客:
ゆっくりいただきます(笑)

こちらは長野市の「あっぷるぐりむ 栗田店」。チェーンの「第1号店」で、開店から半世紀近くになる。

客:
学生の頃、昔は夜中もやっていたので最後にちょっと寄ったりとか、30年?40年も前。他のファミレスに比べると、地元に根差したような優しい感じがする

客:
自分が小さいときから県内には何店舗かあるので、なじみがある。昔から子どもに優しいイメージはあった。だから大人になってからも、子どもを連れて

いち早くファミリーレストラン展開…その後に多角化

思い出と共に、幅広い層に愛されるファミレス「あっぷるぐりむ」。現在は県内外に7店舗ある。運営しているのは、長野・須坂市に本社を置く「あっぷるアイビー」だ。

あっぷるアイビー・丸田剛社長

あっぷるアイビー・丸田剛社長:
(昔は)ファミリーレストランで外食を初めて、という方もたくさんいたんじゃないかな

「あっぷるぐりむ」「ピッツェリア」「焼き肉のバーンズ」などを県内外で展開

現在、2代目の丸田剛さんの下、「あっぷるぐりむ」の他「ピッツェリア」や「焼き肉のバーンズ」などを県内外で展開している。前身の会社設立から数え、2022年で70年になった。

原点は丸田社長の祖母が旧松代町で営んでいたそば店。1952年、その店を父・登さんが継ぎ、会社化したのが今のグループの始まり。

登さんは洋食店を出すのがかねてからの夢で、1966年にレストラン「チーズドール」をオープンさせ、フランチャイズ化した。10年後の1977年には、よりリーズナブルなファミリーレストラン「あっぷるぐりむ」を展開した。

あっぷるアイビー・丸田剛社長:
(父に)「なんで、あっぷるぐりむに変えるんだ」と聞いてみたら、なんとなく言われたのが「これからは洋食屋さんの時代じゃなくて、ファミリーレストランの時代が来るんだ」と。「だから俺はやっていくんだ」と

開店当時のメニュー表。ボルシチやビーフシチューは、洋食レストラン時代の名残だという。
レストランはすでにあちこちにあったが、当初は…

あっぷるアイビー・丸田剛社長:
床がじゅうたんで天井にシャンデリアが置いてあると、時々お客さまの中では靴を脱いで入られる方がいたり、「ナイフとフォークをどう使うんだ」と言われたり

80年代には大手のファミレスチェーンが進出。グループはイタリアンや焼き肉など多角化に乗り出し、一時期、県内外に50店舗近くを構えた。
その後、外食産業の多様化・細分化が進んだ影響もあり、現在は約30店舗を維持している。

コロナ禍も…変わらぬメニューと接客で

そして、今はコロナ禍。弁当の販売などで窮地を乗り越えようとしている。

弁当の販売など開始

あっぷるアイビー・丸田剛社長:
影響はかなり大きい。それでもなんとかお客さまに支えられ、自分たちでもなんとかやりくりして、もう少しでコロナ脱出できるのではないかということでやっている

社長の言うように、店はコロナ禍でも根強く支持されている。

昼どきの厨房

昼どきの厨房は大忙しだ。

メニューの中には、開店当初から基本的に変っていないものもある。

エビマカロニグラタンにフルーツパフェ、そしてハンバーグだ。
ハンバーグは今も一番人気。肉汁が溢れるジューシーさが売りだ。ランチタイムも注文が集中…

ハンバーグを食べた客:
非常においしいです、柔らかくて。ここの名物ですから、焼き加減も柔らくて安定した味、安心できる感じ

「これください」

千曲市から来た山崎さん一家。娘が通う長野市のバレエ教室の帰りに、月一回は訪れている。

父親:
昔から大体ハンバーグ。(当時)長野市に買い物行くときとかに寄るみたいな

娘:
なんかジューシーでおいしい。(ここに来るときは?)すごくうれしい

味の記憶は親から子へと…

変わらないのはメニューだけではない。

客:
市内に行くんで、間、空いちゃって

スタッフ:
時間の調整でね、ゆっくりしてってください

ベテランスタッフの竹村京子さん(64)。店で働いて30年近くになる。

あっぷるぐりむスタッフ・竹村京子さん:
30年前は(近くで)イベントがあれば、すごい騒ぎ。あと長野オリンピックなんかもあったでしょ。すごかったですよね、忙しいってもんじゃない

客と親し気に話す竹村さん。先代の社長から言われた「接客」の心得を今も守っている。

あっぷるぐりむスタッフ・竹村京子さん:
先代の社長が、お前は「(客の)おばちゃん、おっかちゃんでいいんだから」と。家族を迎え入れる、友達を迎え入れるみたいな形で接客してくれれば、それでいいと

常連客:
よかった、きょう来られて、本当ね

80歳と72歳の女性2人。20年来、この店の、この席で定期的にランチを楽しんでいる。

72歳の女性:
エビマカロニグラタン

80歳の女性:
私、いつもの

80歳の女性:
(最初)ここに通されたのね。なんか居心地がよかったの、ここの従業員の人はみんな感じがいいからね

この日も、ゆっくりランチ…

80歳の女性:
ここに食べに来られるだけ幸せかなと

あっぷるぐりむスタッフ・竹村京子さん:
こんな幸せないって

あっぷるぐりむスタッフ・竹村京子さん:
涙出ちゃう。具合悪いとか聞いたときなんか、涙出ちゃう。元気でああやって…あ~、だめ…

お客を見送る

あっぷるぐりむスタッフ・竹村京子さん:
楽しい。皆さんの笑顔見たいし、「おいしかったよ、また来るよ」って言ってくれればそれが一番

グループで70年。「あっぷるぐりむ」も間もなく半世紀。外食産業には厳しい状況が続いているが、変わらぬ味と接客で乗り越えようとしている。

あっぷるアイビー・丸田剛社長:
お店が増えることももちろんうれしいが、今あるお店が継続してお客さんに喜んでもらえる店であればいいし、そこで働いてくれる従業員の方たちが喜んで働き続けてくれる店でありたいなと

(長野放送)

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