コロナ禍で“ぬくもり”求める手書き派も

2021年も残すところ2週間を切り、年賀状の準備を進めている人も多いのではないだろうか。そんな中、デジタルで全てが完結する「LINE年賀状」が登場した。

名古屋市内の郵便局では、2022年用の年賀はがきを販売・受付中。

この記事の画像(10枚)

日本郵便によれば、2022年の年賀はがきの発行枚数は約18億3000万枚。これはピークだった2003年の40%程度で、2021年よりも1億1000万枚減少している。

背景には、SNSの普及やコロナ禍で企業が出す年賀状の減少などがある。

それでも「新年のあいさつは年賀状で」という人も多く、2022年の干支「寅」が描かれたものや愛知県のご当地柄など、デザインは34種類と豊富に揃っている。

日本郵便の担当者:
かわいらしい雰囲気の柄が人気の印象がございます。(SNSなど)デジタルより直接、年賀状をお送りすることで、気持ちが伝わるんじゃないかなと思います

若者を中心に年賀状を出さない人が多い昨今、新年のあいさつをSNSで済ませる若者に訴求しようと、日本郵便はデジタル上で完結する新たなサービスを開始した。その名も「スマートねんが」。

日本郵便の担当者:
LINEの中で年賀状を簡単に作れて、相手のLINE上に送ることができる新しいサービスになっています

気になる作り方は…?

まず、日本郵便のLINEアカウントから「スマートねんが」にアクセスし、200円〜500円のパックを選んで購入する。

好きなデザインを選び、そこに写真やスタンプ、メッセージを挿入することができる。さらに動画や音声も挿入可能。お気に入りの年賀状を何種類でも作ることができる。

最後に、宛名の欄に相手の名前を書けば完成。送信は2022年の元日から。期間中はLINE上の友人に何通でも、何人でも送り放題だ。

さらに、届いた「スマートねんが」でLINEポイントがあたるおみくじに参加でき、「お年玉抽選」の楽しさも味わえる。

日本郵便の担当者:
限りなく紙の年賀状に近しいことをデジタル上で体験していただきたい。デジタル上でも新年のご挨拶の文化を継続していただいて、ゆくゆくは紙の方に持っていきたい

一方、コロナ禍で若者たちの気持ちに変化があるという興味深い調査結果もある。

大手文具メーカー「ぺんてる」が、年賀状を出すことに「積極的な気持ちになったかどうか」を尋ねた調査を年代別にまとめたところ、20代の若者の間で73.5%の人が「積極的な気持ちになった」と答えている。

その理由として「この1年なかなか会えなかった人に、温もりのある挨拶をしたいから」などが挙げられている。

手書きで思いを込めるもよし、デジタル上で手軽に送るのもよし。あなたはどちらの年賀状派?

(東海テレビ)

東海テレビ
東海テレビ

岐阜・愛知・三重の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。