東京五輪スケートボード男子ストリートで初代王者となった堀米雄斗(22)。
練習場を完備したアメリカ・ロサンゼルスの自宅での生活に五輪後初の独占密着、堀米の進化を続ける姿が明らかになった。
流行語にノミネート
今年1年の世相を反映する「2021ユーキャン新語・流行語大賞」のノミネート30語が11月4日発表された。
この記事の画像(16枚)今年は東京五輪関連から「ピクトグラム」「チキータ」など最も多い9つの言葉が選ばれた。
中でも新競技・スケートボードでは「ゴン攻め/ビッタビタ」「13歳、真夏の大冒険」など3つのワードが選出され、存在感を示した。
五輪を機に始める子どもも増え、スケボーブームが到来している。
2日にはスポーツや芸術の分野で功績を挙げた人に贈られる紫綬褒章に女子ストリート金メダルの西矢椛が最年少14歳で選ばれると、スケボー勢で先陣を切り金メダルを獲得した堀米雄斗も受賞。
堀米はSNSで「これからも新しい挑戦をしていってもっと進化していきたいです」とコメントした。
堀米雄斗のLA豪邸を独占直撃
その言葉通り、次なる野望を見据え再スタートを切っていた堀米。進化を続ける男のアメリカ生活に五輪後テレビ初の独占密着した。
去年、ロサンゼルスに購入した4LDKの豪邸にお邪魔すると、さっそく五輪後の変化が見られた。
「家についてすぐカビゴンに金メダルをかけました。幸せだと思います」とSNSで話題になった金メダルをかけたポケモンのキャラクターのぬいぐるみを見せてくれた。
そんな彼が明かす五輪を終えた心境とは…。
「東京オリンピックでは自分のいい滑りができたと思っているんですけど、もっとできたなというのは自分の中で思っているので、パリ五輪では本当にベストな状態でベストな滑りをするっていうのが目標ですね。2連覇を狙って頑張りたいです」
進化への取り組み1 裏庭練習場の整備
堀米がさらなる進化を見据え、まず取り組んでいるのが、「裏庭練習場」の整備だ。
今年1月にはコンクリートが敷かれただけだったが、新たに坂を設置。
1回ずつスケボーから降りなくてはならなかったのが、坂があることでターンすることが可能に。練習効率もアップした。
進化への取り組み2 映像の撮影
さらにもう1つ、進化のために取り組んでいることがある。
「『ストリートパート』を集中して取り組もうと思っています」と五輪の大きなプレッシャーから解き放たれた今、取り組んでいるのが自身の映像撮影。
大会以外のところでもかっこいい滑りを追い求めている。
「今も変わらず常に新しいトリック(技)を追求していって、それを大会とか映像に残していくって感じです」
束の間のオフに見せた素顔と本音
スケボーに明け暮れる中、束の間のオフにも密着すると、買い物で訪れたショップでも食事に行った焼肉店でも、ロサンゼルスの街では行く先々で皆から注目の的だ。
そして、誰もが憧れる存在になっても変わらないところが、スケボーへの情熱だ。
「自分からスケボーとったら何もないですね」
オフでも頭の中はスケートボードでいっぱいの堀米が進化を続ける先に見据えるものは…。
「パリとLAもあるんで、もう2個オリンピックの金メダルをカビゴンに着けてあげたいですね」
2024年のパリ五輪、そして2028年のロサンゼルス五輪で大きな野望をかなえる。