日本で一番お気に入りの場所は?

筆者はこれまで多くの訪日外国人に「日本で一番お気に入りの場所はどこか」質問してきました。
その中で彼らが多く挙げたのが「居酒屋」です。

一体彼らにとって居酒屋のどんなところに興味を引くのか。彼らは口を揃えて、「雰囲気が最高!」と言います。居酒屋にしかない独特の雰囲気が魅力なのだそうです。
では、その雰囲気の正体とはいったい何でしょうか?

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食を楽しみつつお酒を飲める

居酒屋は、私たち日本人は金曜日や新年会・忘年会などの季節行事などに利用することが多いですよね。
様々なメニューの中から料理を選び、その料理に合わせてお酒をチョイスしてみたり楽しい場所であるのは日本人にとっても同じですが、さらに外国人にとっては楽しめる場所なのだそうです。

その理由は海外に同じような特性の場所がないことが挙げられるでしょう。
例えば欧米国でお酒を飲む場所と言えばバーやパブになります。バーやパブが主流です。そこでは、スナックやフィッシュアンドチップス、パイ、ハンバーガーなどワンプレートの簡単な食事は提供されるものの、日本の居酒屋のように豊富な選択肢のある本格的な料理は提供されていないところが多いです。居酒屋の本格的な料理とお酒両方が楽しめる点が外国人にウケているようです。

料理とお酒の豊富なラインナップ

居酒屋は、おにぎり、釜飯、寿司、刺身、うどん、ラーメン、お好み焼き、から揚げ、コロッケ、カレーなど代表的な日本食を網羅的に提供されていたりします。

そして、お酒もビール、日本酒、焼酎、ウイスキー、ワインまで、ありとあらゆるお酒が揃っていたりしますよね。
さらに、食後には美味しいスイーツメニューまで揃っています。
海外には日本の居酒屋のようにありとあらゆる料理のラインナップが揃った飲食店は少ないのかもしれません。居酒屋が外国人から人気なのは納得できます。

リアルな日本を楽しめる

居酒屋の料理の中には顧客を満足させるお得な料理があります。
某居酒屋では釜飯が低価格で頼めたりと素晴らしいコストパフォーマンスのお店もあります。
さらに内装も和風で、川や滝を流すといった風情溢れる趣向を凝らしている店舗などもあり、外国人からすると手軽に安く日本の雰囲気を楽しめる場となっています。

また、日本のサラリーマンが同僚と一緒にお酒を飲んでいる同じ空間に居合わせることになり、日常的な風景に紛れ込むことで、リアルな日本を実感・体験できるのも外国人に人気な理由の1つです。

お通しはウケが悪いことも…

外国人に人気の居酒屋ですが、1つだけウケが悪いことがあります。それは、最初に出てくる料理のお通しです。
自動的にいくらか課金されるわけですが、外国人からすると注文していないものを一方的に出され、さらには食べられない食材が出される場合もあるなんて意味が分からないとウケが悪いようです。お通しに関しては、外国人に対して事前の説明をすると親切です。

外国人の心を掴む居酒屋

居酒屋の良さを味わった外国人が居酒屋ファンになり、自分の国で居酒屋を開く事例も出てきています。
私たちが思っている以上に居酒屋の魅力が外国人の心を掴んで離しません。日本食に対して高級だというイメージを持っている外国人も居酒屋に行けば手軽に安く日本食を楽しむことができ、そのイメージを払拭することでしょう。
外国人へのおもてなしとして居酒屋は最適な場所ではないでしょうか。


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