日本在住の外国人の数は年々増加し、日本滞在が長くなれば日本の習慣にも慣れてくるものですが、それでも外国人がとまどう日本人の行動があります。
今回は私の周りにいる外国人の友人たちに聞き取り調査をした結果を元に、7つピックアップしてみました。

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1.呼びかけるときに、触る・肩をトントンする

アメリカではハグや握手など以外、相手の身体を触ることはしません。
小さい頃からむやみに相手の身体に触れることはないので、日本人が呼ぶときにおこなう手の動作「トントン」や「ねぇ」は、アメリカ人にとってはびっくりすることなのです。

ちなみに、後ろや横から相手を呼ぶ際に驚かせないために腕、肩、背中などにそっと手を添えてしまう動作も外国人によっては驚いてしまうそうです。

2.お金を示すジェスチャー

親指と人差し指で輪を作るジェスチャーは国によっては大きく意味が異なります。
日本ではお金を意味する場合もありますし、OKを表したりします。
しかし、注意しないといけないのは、国によっては下品な意味や侮辱の意味を表す場合があります。
なお、多くの外国人はお札を数えるしぐさのように親指で人差し指と中指をすり合わせてお金を表します。

3.「どっちでもいい」

英語でも日本語でも、他の言語でも、「どっちでもいい」の言い方はいくつかあります。
例えば、「どっちもいいね」と言うのと「どっちでもいい」と言うのでは聞こえ方は正反対です。
「どっちでもいい」だと「関心がない」か「意思がない」と受け取れてしまうのです。
生返事に聞こえてしまい、ケンカの原因になる恐れもあります。

日本人は気質上、和を重んじて、相手の意見に合わせたり、相手の気持ちを尊重する傾向があります。そのため、自分の意見を後回しにしがちということの現れなのかもしれませんが、幼い頃から自分の意見を言うことを尊重されてきた外国人は、自分の意見を言わない人を頼りなく感じるようです。

4.外国人だから…という理由で丁寧過ぎ

どうやら、外国人だから…という理由で荷物を持ってくれたり、わざわざ一緒にその場所まで道案内してくれたりするのは、丁寧すぎると感じることがあるそうなのです。なかには、「イギリス出身」と言ったら知らない日本人がお酒を奢ってくれたという人もいて、なぜ奢ってくれたのか聞くと、「外国人だからじゃない?」と。それも一度や二度ではないそうで…。

海外では、現地の言葉が上達するほど現地人の対応が辛口になりがちなのですが、日本では日本語が上達するほど日本人から親切にしてもらえるようです。

日本語を勉強中の友人は、「日本人の対応は丁寧だけど、話をする際にスピードを落として、もっとゆっくり丁寧に話してくれたらありがたい。」と言っていました。

5.「外国かぶれ」

海外で生活していた人や留学して現地の価値観に慣れた人は外国人にとって「話が合う」「話が早い」相手となるはずです。
日本人は得てしてそういう人のことを「外国かぶれ」と言って敬遠する傾向があるように思います。
「ここは日本だから」という言葉で日本人の新たな価値観を封じてしまうと、日本人は日本に戻れば日本人らしくしようとし、外国人はいつまで経っても外国人のままです。
出生や文化、価値観が入り混じった外国人からしたら不思議に映るのかもしれませんね。

6.歴史・政治の話をしない

日本に住む外国人は日本をもっと知りたいと思っていますし、情勢についてもどう思っているか知りたいと思っています。
日本人は政治の話は堅苦しいと思っている人が多いようで、関心があっても話題にしないようです。政治的な風刺やジョークも少ないですし、政治の話をしだすと日本人の間では「意識高い系」に思われてしまうのでしょうか。
日本人は歴史や政治の話をしないと外国人から思われがちです。機会があればぜひ、歴史や政治ネタで盛り上がってみてください。

7.視線を合わせない・見ず知らずの人とむやみに話さない

例えば、電車や路上など公共の場ではほとんど人と目が合うことがないそうで、また電車が止まった時などアナウンスが意味不明のときに周りの人に聞くことができなかったそうです。聞いてはいけないオーラがでているのかもしれません。
海外にいると明らかに外国人の立場なのに道を聞かれたり、列に並んでいると面識のない者同士で会話をしている光景を目にすることが多々あります。
在住外国人は、日本人に話しかけるとびっくりされたり、不審に思われたりしないように、むやみに話しかけないようにしているのかもしれませんね。


外国人が思う日本人に多い行動は大小含め他にもまだまだあると思います。聞いてみると違いがわかって興味深いですよ。上記で述べた7つの点を心のどこかに停めておけば、外国人と接する際に役立つかもしれません。

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