「ずっと思っていたのは良くも悪くも目立つなと。東京オリンピックでは、悪目立ちではなくて最高に良い目立ち方をしたいなと思ってます」

そう語るのは東京オリンピック、アマチュアボクシング・ウェルター級代表の岡澤セオン。

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ボクシング男子日本代表、“阿修羅JAPAN”の名付け親の彼の周りには、自然と笑顔が溢れている。

カレー作りが大きな支えに

岡澤の武器は“ディフェンス力”だ。

「相手のパンチをもらわないところが一番の武器。高校生の時、フロイド・メイウェザー(元世界5階級制覇王者、ディフェンスは“神技”と称される)が、キャリア終盤でずっと強い選手と戦っていた時だった。相手が打ってきたのを避けたときのメイウェザーをマネしていました」

相手との距離をとりながら戦うアウトボクシングが岡澤のスタイル。

昨年、男子代表では夢のオリンピックの切符を最初につかんだ。

そんな岡澤の趣味はカレー作り。自宅のキッチンにはスパイスがたくさん並び、スパイスからカレーを作っているという。

岡澤特性バターチキンカレー

この趣味が2020年7月に九州を襲った記録的な豪雨の際、ボクシングを続ける大きな支えとなった。

岡澤の練習拠点である鹿児島県のジム「Wild.bスポーツジム」も浸水し、多くの用具が使えなくなったという。

「いつ練習ができるんだろうという焦りと不安が心の中でいっぱいだった」と岡澤は当時を振り返る。

そんな時地元のホテルが、岡澤のカレーで募金を集めてはどうかと声を掛けてくれた。

多くの人が岡澤のカレーを食べ、募金をしてくれたことで、「今まで以上に結果で恩返ししないといけないという思いが強くなりました」と明かす。

両親へ感謝の思いも

岡澤が挑むオリンピックのボクシングは、プロと違い、3分3ラウンドで争われる短期決戦。激しい攻防の連続でスピードや技術が求められ、勝敗は5人のジャッジによる採点で決まる。

「3分3ラウンドで全部使い切ろうとしてくるので、プロの世界戦12ラウンドよりぎゅっと詰まっている。そういう面白さもあると思います」

そこで始まった黒瀬翔生アナとの「3分3ラウンド3本勝負」。

まずは、ボクシングの練習の基本「縄跳び対決」を実施。この対決は早々に黒瀬アナがバテてしまい、岡澤の勝利。

次の体内時計で計りながら3分間自己紹介をするゲームでは、岡澤は奮闘するも3分に届かず、黒瀬アナの勝利となった。

ちなみに岡澤のユーモア溢れる自己紹介の内容はこちら。

「僕の名前は岡澤セオンです。東京オリンピックアマチュアボクシング競技の日本代表で、階級はウェルター級69キロの階級です。実は本当は、岡澤セオンという名前ではないんです。本当の名前は、岡澤セオンレッツクインシーメンサと言います。

逆から読むとサンメーシンイクツッレンオセワザカオです。これは小学生の時に初めて会った人から100%笑いを取りたくて覚えた一発ネタです。

何でレッツクインシーメンサが入っていないかと言うと、高校でボクシング始めた時に、ボクシング連盟から『名前が長すぎて入らない』と言われたのがきっかけです。

高校受験に失敗しているんですけど、高校受験に失敗したのは“岡澤セオンレッツクインシーメンサ”という名前が長すぎて、それを書くのに時間を取られたせいだと思っています。でもほとんどがカタカナなので、フリガナを書かなくてよくてとても助かっています。

お母さん、お父さん、ありがとう。お父さんは今、ガーナにいます。たまに連絡がきます。英語で連絡が来るんですけど、英語はあまり得意ではないのでたまに連絡を無視して怒られています。

東京オリンピックでは必ず良い結果を出します。皆さん、応援よろしくお願いします」

「もう負けたくない、五輪も頑張る」

最後はおもちゃを使った「ガチンコ対決」。

「KOされたことない」とう岡澤と黒瀬アナの殴り合いは、黒瀬アナの勝利で終わった。

岡澤は「こんな悔しいの久々です。もう負けたくないのでオリンピックも頑張ります。もう負けないです。これを最後の負けにします」とオリンピックでの活躍を誓った。

この決戦から2日後、岡澤は鹿児島の神社でお参り。

「お願いをしてはいけないと聞いているので、“金メダルに関しては獲るので見ていてください”というのと、“もう1回、S-PARKでリベンジができますように”とお願いさせて頂きました」

オリンピックに向けて準備は整っているという岡澤。東京オリンピックでどんな活躍をするのか期待したい。