SNSにアップする写真を少しでもインパクトのあるものにするため、アプリや撮影の工夫をしている人もいると思うが、ラップを使った写真テクニックがTwitterに投稿され、話題となっている。
それがこちら。
←これが こうなった→
— 増田 椋太 / 日常とラブグラフ (@ryota__masuda) April 10, 2021
サランラップすごいな? pic.twitter.com/VGjX7kPCsw
←これが こうなった→ サランラップすごいな?
コメントとともにTwitterに投稿されたのは2枚の写真。1枚目の写真には水が張ってある浴槽で透明な椅子の上に置いてある青いビールの缶。そしてその上にはラップがかぶせられているように見える。状況はわかるものの、特別インパクトのある写真には見えない。

だが、アップにした2枚目の写真をみると、青い缶の周りにあるラップに光が当たって、まるで氷水の中に漬けたキンキンに冷えたビールの写真になっている。1枚目の写真からは想像がつかない見事な変身を遂げた写真テクニックだ。

写真を撮影したのは制作会社のディレクターやカメラマンとして活躍している増田椋太さん(@ryota__masuda)
Twitterでは「めっちゃ冷え冷えで美味そうな写真」「サランラップもすごいけどカメラマンさんはもっとすごい」などの声があり、約1万6千件のリツイート約14万4千件のいいねがつくなどを話題となっている。(4月19日現在)
使用したのは旭化成のサランラップということだが、プロのテクニックとしてはよくあるものなのか?上手く撮るコツを撮影者の増田椋太さんにお話を伺った。
スマホでも撮影可能
ーー思いついたきっかけは?
家の中でより「水感」が写真で表現できるアイテムはないかな?と考えていた際、ふと目に留まったものがサランラップで、そこから思いついたのがきっかけでした。
ーープロカメラマンの世界ではよくあるテクニック?
僕自身知識として持っていた視点ではないため、恐らく「よくあるテクニック」には当てはまらないと思います。
ーー撮り方を教えて
透明椅子があればその上に缶を置き、その上からシワのついた(くしゃくしゃにして広げた)サランラップを被せ、その上から水を少しかけます。
部屋を暗くし、スマホのライトなどで頭上から照らし、一眼レフで撮影するとできます。
※カメラであれば一眼レフである必要はないため、理論上スマホでも撮影が可能です。
※透明椅子がない場合、水の表面にサランラップ→缶→その上からサランラップの順でそっと置くと浮力で安定します。
ーー上手く撮るコツは?
缶を少し斜めに向けたり、光源の位置を変えるとより自分好みの出来栄えに仕上がると思います。

3~4回の微調整で完成
ーー何回で成功した?
大体3〜4回の微調整でこのような写真になりました。
ーー“冷え感”を出すために他のもので試したりした?
あくまでも在宅勤務、コロナ禍でなかなか外出できないことに対しての息抜きとして撮影したものになりますので、缶以外は試しておりません。
ーーこだわりは?
変なこだわりかもしれませんが、缶の位置を安定させるために透明な椅子を使うというこだわりです。
ーー難しい点は?
「缶の位置(浮き方)」ここに尽きると思います。
思った以上に安定してくれないので、椅子という発想を思いつくまでは「僕何やってるんだろう」という思考でした。

普段はカップルや家族の記念日写真を撮影
ーー他の裏ワザもあれば教えて
サランラップをレンズにふわっと被せると、少し光が和らいだような写真が撮れます。
ーー仕事ではどういうジャンルの写真を撮っている?
副業では出張撮影サービスの会社(ラブグラフ)にてカップルやご家族の記念日/マタニティ/ウェディングの前撮り・後撮り/結婚式二次会/お宮参り/七五三/成人式/卒業式などの人物写真を対象としています。
ーー反響はあった?
予想を大きく超える反響を頂きました。
「10〜20人くらいから何かしらの反応が来たらいいな」くらいの感覚でしたが、どんどんと増えていくことに嬉しさと恐ろしさがありました。

写真の撮り方は透明な椅子に缶を置き、その上からくしゃくしゃにしたラップを被せ、水を少しかけるというシンプルなものだった。使っている道具もそこまで特殊なものはなく、スマホでも撮影することができるということなので、気になる人はおうち時間を使って挑戦してみてはいかがだろうか。
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