どのように翻訳していますか?

訪日外国人の増加に従って彼らをターゲットとしたお店が新しくできたり、既存のレストランでも多言語のメニューを追加したりするお店が増えてきました。日本人として通常の外食で利用するレストランで観光客と遭遇することも少なくありません。

日本語のメニューしか置いていないレストランにおいては写真などが多ければ、指をさして注文することができるので外国人にとっては安心してお店に来店できますよね。また、写真が多く含まれているという点では日本のレストランは高く評価されています。ただ写真を見て注文する場合でも料理の材料の事について聞かれたり、詳しい内容を説明したりするにはやはりメニューを多言語に訳すというのは、顧客満足度にも繋がる重要なことです。

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パイナップルティーが“PAIN APPLE TEA”

しかし、メニューを翻訳したことで新たな問題が出てきているのです。

過去に、英語のメニューをみて大爆笑している外国人、困惑した顔をしている外国人、メニューの写真を撮っている外国人を見かけたことがあります。私が見ても笑ってしまった例を紹介します。
とあるカフェのドリンクメニューの中に「パイナップルティー」と日本語で書いてあり、英語の訳は“PAIN APPLE TEA”とされていました。パイナップルが二つの言葉に分かれてしまっていることはもちろん間違っている点なのですが、“PAIN”となると日本語で「痛み」になります。
これを日本語に戻そうとしても戻しきれませんが彼らの困惑した顔の原因はこのアップルティーを飲むとどこかが痛くなってしまうのではと心配させるような意味にうけとられかねません。これではパイナップルティーの原型もとどめていません。

「PINEAPPLE」が正解

写真を撮ってSNSにアップすることも・・・

時にはそのおかしな訳が彼らにとって面白く映り、写真を撮ってSNSにアップすることもあり、実際に検索してみると様々な写真が出てきます。レストラン経営者にとってSNSはどのような広告媒体よりも絶大な効果を持っているのでどのようなコンテンツであれ、SNSに載せてもらえれば良いという考え方もあるかもしれません。
せっかくSNSに投稿してもらえるのであれば、正当な味の評価や、プレゼンテーション、接客等を評価されるようなポジティブなコンテンツで拡散してもらえることがベストなのではないでしょうか。

これらの間違いは、オンラインの無料翻訳サイトを使い、修正なしで確認することもなくそのまま採用してしまっていることが主な要因です。もちろん翻訳サイトが役に立つことも多々あります。しかし、メニューの場合日本語のメニューを入力して完璧なメニューとしてそのまま使える訳になっておらず、多少の修正やネイティブチェックは不可欠です。

現在、多言語メニューを置かれているお店のオーナー様、お持ちのメニューを見直してみて下さい。また、これから多言語メニューの作成を検討されているお店のオーナー様、無料の翻訳サイトだけでなく翻訳者に頼むなど少しの投資をすることは新たな外国のお客様を獲得する上で価値があるかもしれません

プロに依頼するもしくは、無料で食事提供する代わりに多言語メニュー作成のボランティアを募るなどオリジナルのアイデアで、これからの訪日外国人を迎える準備をしてみませんか。