テレワークにぴったり!個室用テントが続々登場
新型コロナウイルスの影響で増えたテレワークで、中には、こんな悩みを抱えている人もいることだろう。
「テレワークしたいけど、自宅で仕事できる部屋がない!」「仕事するスペースはあるけど、家族や子ども、ペットがちょっかいを出してきて集中できない」
こうした悩みを解消する製品が今、注目を集めている。例えば、”自分だけの個室が作れるテント”だ。簡易式の小型テントで、部屋の中に置くだけで、気軽に周囲の視界を遮ることができるのだ。
その1つが、サンワサプライ(岡山市)が1月19日に発売したプライバシーテント「200-TENT002BK」。

天井部がファスナーの開け閉めで開放することができ、外の光を入れたり立ち上がったりすることもできる仕様で、サイズは幅110cm×奥行110cm×高さ150cm。
また四隅に重しを入れる袋が付き、テントがずれるのを防止する。値段は7255円(税抜)。

なおテレワーク以外にもさまざまな用途で使え、ゲーミング環境をテントの中に作ってゲームをすれば、より迫力のある映像と没入感を体験することができるという。
たしかにこのようなテントを室内に設置すれば一人だけの空間が確保でき、仕事に集中できるかもしれない。
それでは、実際の使い心地はどうなのだろうか? サンワサプライ株式会社が運営する直販サイト「サンワダイレクト」の担当者に話を聞いた。
集中できる環境作りをサポート
――商品の特徴は?
ポップアップで簡単設置できるプライバシーテント。都会の住宅事情も考慮して、家庭内で容易にプライバシースペースを確保できます。
――なぜ開発することにした?
急なテレワークの普及で自宅でテレワークできる環境が整っていない方に向けた商品で、プライベートと仕事を切り分けて集中できる環境作りを手助けします。
――設置と収納は簡単にできるの?
設置はポップアップ式で収納ケースから取り出すと簡単に設置できるようになっています。収納は従来品よりも少ない力で折り畳めるようになっており、慣れれば簡単に収納できるようになります。
「快適にテレワーク出来た」との声も
――仕事用スペースとして使えるためにこだわったところは?
従来品は幅90cmでもう少し幅が広いほうがというお声をいただきました。そこで幅110cmの幅広に改良し、仕事をするにもスペースを広く作業しやすい空間を確保できるようにしました。
――実際、テントの中で仕事した人の感想は?
「周りの目を気にせずテレワークに集中することが出来た」「意外と広くて快適にテレワークをすることが出来た」といった感想をいただいています。
家具を入れても安心!個室用テント
今、このような個室用テントはさまざまな企業から登場している。株式会社ドウシシャ(大阪市)が2月3日から発売しているのも、ワンタッチ式コンパクトテントの「マルチパーテーションテント」だ。

ファスナーで開閉可能なメッシュ付きの窓を2カ所に設置し、風通しの良い空間を作っている。また、内部にはシルバーコーティングを施すことで、外側からの光の透過が少ない構造にしている。さらには内側からの光も漏れにくく、周りを気にせず作業に集中することができるという。
サイズは幅130cm×奥行き130cm×高さ150cmで、値段は税込み5500円。

このマルチパーテーションテントを販売するドウシシャの担当者にも、使い心地などを聞いてみた。
屋内テントの需要高まりで開発
――商品の特徴は?
屋内でも屋外でもどこでも個室を作れるマルチパーテーションテントです。映画鑑賞やテレワークなどの一人でこもって集中したい大人の方に推奨していますが、子供のボールハウスのように使ったり、屋外での使用も考慮しています。
――なぜ開発することにした?
弊社ではアウトドア用のワンタッチテントやレジャー用のサンシェードテントを企画開発していますが、屋内テントの需要の高まりを受け、開発することになりました。ワンタッチテントはファミリー層やビギナー層に購入される傾向があり、そういった人達は、1つの商品を海や山だけでなく公園や家の庭などさまざまなシーンで使用することを想定しています。
――設置や収納は簡単なの?
ワンタッチで広げられるので簡単に設置できます。収納については少々コツが必要で、たたみかたの紹介動画をWEBに掲載予定です。
圧迫感なく集中して作業できる
――仕事用スペースとして使えるためにこだわったところは?
家具を中に入れて使用するときは、床面の生地が傷むので、巻き取ってもらい、家具を入れないで使用するときは床面の生地を広げて使用してもらえます。
――実際、テントの中で仕事した人の感想を教えて
「幅約1メートルの机を入れて椅子に座ってデスクライトをつけて作業しましたが、圧迫感はそれほどなくパソコンの画面に向かって集中して作業が出来ました」とのことでした。

たしかに、周囲の視界が遮られるだけでも、集中力は違ってくるはず。家族らが気になり、仕事が捗らない…。そのような悩みがあるテレワーカーは、このようなテントを使ってみるのも一つの方法だろう。
【関連記事】
どこでもテレワークする時代に!? コンビニに15分250円から使える“個室”が登場
仕事部屋がない…テレワーク用“段ボール製ブース”は秘密基地感も味わえそう