グツグツと湯気を立てて煮える鍋の中には、さまざまな種類のキノコがたっぷり。
アツアツのキノコ鍋に女性客が舌鼓を打っていたのは、さまざまなキノコからうまみを引き出した秘伝のブラックスープで味わう、キノコしゃぶしゃぶの専門店「シャングリラズシークレット 表参道店」です。
国内外から取り寄せたキノコは18種類ほど、1つ1つ見た目や色などが異なる個性派ぞろいです。
ぐっと冷え込む日が増えたこれからの季節に欠かせない、鍋料理の名脇役でもあるキノコ。
ところが、鍋シーズンを目の前に店は不安の種が。
シャングリラズシークレット 表参道店・高島晶子さん:
やはり仕入れ値が上がっている。全体的に少しずつ上がっていて、小さい物で10円、大きい物で50円。
キノコの仕入れ価格が軒並み高騰しているというのです。
なぜ、キノコは高くなっているのでしょうか。
「イット!」取材班は、埼玉・長瀞町のキノコの栽培施設へ。
LEDライトで照らされ、出荷の時を待っているのは、鍋の具材に欠かせないブナシメジです。
出荷には4カ月ほどかかり、その間24時間フル稼働で照明を当てるため、電気代高騰の直撃を受けていました。
高橋しめじ園・高橋直美さん:
(電気代)夏場だと(ひと月)150万。365日毎日つけてます。
光熱費に加え、湿度を90%以上に保つための水道代など、栽培コストの増加が続いているといいます。
とはいえ、室内で栽培するキノコは天候に左右されずに安定した収穫が可能。
今なぜ値上がりしているのでしょうか。
高橋しめじ園・高橋直美さん:
今年は長雨の影響で葉物(野菜)が少なくなってしまった。その分、需要がキノコに来ているのでは。
記録的な長雨などの異常気象により、葉物野菜が軒並み高騰した影響で、キノコを買い求める人が急増。
一時的に供給が追い付かなくなり、値上がり傾向が進んだのではないかということです。
鍋がおいしい季節なのにキノコが高い。
都内のスーパーの売り場でも、値上がり傾向がくっきりと…。
東京・江東区の「コモディイイダ食彩館 亀戸店」では、10月には税抜き118円だったマイタケが20円値上がりして、税抜き138円で販売されていました。
買い物客もキノコが高いと実感しているようで、「今月に入っても上がるでしょ。毎日使うから困る」「ちょっと高い時は(買うのを)控えたりする」といった声が聞かれました。
店によりますと、エリンギ、シメジ、マイタケなど、キノコが軒並み値上がり傾向に。
現在は生産が追い付いてきたといいますが、鍋シーズンで再びキノコ需要が高まる年末に向けて、やや高値が続きそうだということです。
