止まらないサイバー攻撃による情報の流出。
不正アクセスを受けたGMOをめぐっては、身代金の要求や個人情報が公開される事態となっています。
被害にあわないため私たちがすぐにできる対策について、専門家に聞きました。
*新田知事
「県民の大切な情報を守り抜くそのために全庁挙げて取り組んでいく」
相次ぐ不正アクセスによる情報漏えい。
29日富山県が開いた会議で新田知事は、県民や企業に対策の強化を呼びかけました。
*新田知事
「仮に個人情報が漏れた場合、その被害を最小限に食い止める対策も講じる」
国の個人情報保護委員会によると、漏えいした個人情報は今年4月以降約2億6000万人にのぼり、10月に入って急増しています。
情報セキュリティーが専門の富山大学の沖野浩二准教授。
「個人情報流出」のサインとなるのが不審なメールです。
*富山大学総合情報基盤センター 沖野浩二准教授
「情報が漏れたという情報を攻撃者側も知っている、漏れた情報をもとに個人宛てにメールが届く場合がたくさんある」
BBTの記者のもとに届いた国からの還付金のお知らせを案内するメール。
一連の情報漏洩との関連はわかっていませんが、本文には、リンクや、アプリのダウンロードを促す表示があります。
*富山大学総合情報基盤センター 沖野浩二准教授
「(線のところに)URLが隠れていて、実際には(どのページに)行くのか分からない」
Q「この『アプリをダウンロード』はダメ?」
*富山大学総合情報基盤センター沖野浩二准教授
「だめ」
こうしたメールの真偽を確かめる際は、メールのリンクではなく、団体や企業の公式ホームページなどで確認することが大切だといいます。
*富山大学総合情報基盤センター 沖野浩二准教授
「日頃から利用するサービスはブックマークに登録(お気に入り)しておいて、ブックマークからページにということを意識してほしい」
さらに、被害を拡大させないために大切なのがパスワードの管理です。
同じIDとパスワードを使い回していると、1つのサービスでの流出が、ほかのサービスでの不正ログインに波及するおそれがあります。
*富山大学総合情報基盤センター 沖野浩二准教授
「パスワードを頻繁に変えるというよりは、サイトごとにパスワードを設定するということが重要」
また、お金や重要な情報を扱うサービスでは、パスワードに加えて、自分のスマートフォンに届く「確認コード」を入力する方法や、スマートフォンの顔認証や指紋認証などでログインできる「パスキー」の活用が有効だということです。
さらに、スマートフォンのソフトウェアや、アプリのアップデートを欠かさず行い、常に最新の状態にしておいてほしいといいます。
そのうえで・・・
*富山大学総合情報基盤センター 沖野浩二准教授
「安易に個人情報を入力しないことが重要。そのサービスを提供する会社が信頼できるかどうかをたしかめたうえで登録するようにしてほしい」
一方、最近の事例では流出した個人情報がネット上に公開されるケースがありました。
もし、自分の情報がさらされてしまったら、どう対応すればよいのでしょうか。
*アディーレ法律事務所 大垣優希弁護士
「自分の情報がインターネット上に公開された場合、法的にはプライバシー権侵害を理由として削除請求や損害賠償請求をおこなうことができる」
取材した弁護士は、自分で削除要請などをするとウイルスに感染するおそれもあるため、まずは被害の経緯を記録したうえで、消費者庁や警察の相談窓口を活用してほしいと話します。
個人情報が流出すると、詐欺被害につながる不審なメールが届いたり、アカウントの乗っ取りにつながったりするおそれがあります。
もう一度必要な対策をまとめました。
まずは、パスワードを使い回さないこと。
サービスごとに異なるパスワードを設定することが大事です。
様々なパターンのパスワードを持っておきましょう。
また、確認コードを使う「多要素認証」や、顔認証などでログインする「パスキー」が対応しているサービスでは、積極的に利用してください。
3つ目は、スマートフォンを最新の状態に保つことです。
設定画面から「ソフトウェアアップデート」「ソフトウェア更新」を開くと更新が必要か確認できます。
それでも被害にあった場合は、今後の対応がわからず、不安な場合は、消費者ホットライン188や警察相談専用窓口「#9110」を活用してください。
