奥田交番襲撃事件の「差し戻し審」で犯罪心理学の専門家への証人尋問が行われました。
専門家は「拳銃を奪うのは初めから想定していなかった可能性を検討すべき」と述べ、強盗殺人罪の成立に慎重な考えを示しました。
元自衛官の島津慧大被告(30)は2018年、富山市の奥田交番を襲撃し、稲泉健一警部補(当時46)を刃物で殺害。
その後奪った拳銃で、小学校の前にいた中村信一さん(当時68)を射殺したとされています。
拳銃を奪う意思が警察官殺害の前からあったのか殺害後に生じたか・・・。
「強盗殺人罪」が成立するかを判断する大きな争点となっています。
1審で富山地方裁判所は、拳銃を奪う意思が警察官殺害後に生じた可能性を排斥できないことから、強盗殺人罪は成立しないとし、無期懲役の判決を言い渡しました。
しかし、2審は、「事実誤認がある」として「強盗殺人罪」の成立を前提に審理をやり直すよう命じました。
8回目となった30日の差し戻し審には、犯罪心理学が専門の大学教授が出廷しました。
教授は事件後、弁護側の依頼で島津被告と面会し、性格を分析していて、5年前の1審にも出廷しています。
証人尋問で教授は警察官を殺害する前から被告が拳銃を奪おうと考えていたとする、検察側の主張について「100%否定するつもりはないが、被告は警察官と戦うことにフォーカスを当てている。拳銃を奪うのは、初めから想定していなかった可能性を検討すべき」と証言しました。
次回の公判は来月2日、判決は12月8日の予定です。
