開催まで3日に迫った富山マラソンの話題です。BBTは様々な思いでマラソンに挑戦するランナーに密着します。今回は事故で大けがして一時は歩くことさえできなくなった33歳ランナー。42.195キロを目指すその思いを取材しました。
*ケガからの復帰を目指すランナー 高田樹さん
「一歩踏み出したら、そこには地面が無くて、固いものに”すね”をぶつけた感じがあって、『用水に落ちたんだ』って気づいた」
*高田樹さん
「もしかしたら、ずっと後遺症が残って思った通りに走られなくなるんじゃないかって、そういった考えで頭が埋め尽くされていた」
富山県小矢部市で体育教員を務める高田樹さん。フルマラソンの自己ベストは2時間39分5秒。
立山登山マラニックでは2位に輝くなど、これまで数々の大会で好成績を収めてきました。
高田さんにとって走ることは、大きな生きがいともなっていました。
*高田樹さん
「ケガをしたときに『もう走れないかも』と頭にずっとよぎっていた」
救急搬送された病院での診断は、すねの骨の一部がはがれるように折れる「剥離骨折」。
手術を受けましたが、その後も激しい痛みが続き、日常生活さえ思うように送れない日々が続き失意のどん底でした。
まずは歩くことから。一歩ずつ、できることを積み重ねました。
そして7月ごろ、ようやくジョギングを再開できるようになりました。
*高田樹さん
「そのときは純粋にうれしかった、またここからスタートかなって思えた」
そんな時、支えてくれたのが婚約者の安奈さんでした。
*安奈さん
「(入院中は)一緒になって泣くっていうよりかは『大丈夫だよ』っていう言葉をかけにいっていた。絶対に走ることができるようになると確信があった。少し走ることができたり歩いたり、長く歩けたりするだけですごい喜んでいた。だんだん明るくなっていくのを見てうれしかった」
*チームの仲間
「よかった、よかった」
ケガをしてから初めて、チームの練習に参加しました。
再び走り始めた高田さん。
目指すのは、間もなく開催される富山マラソンです。
*高田樹さん
「風だとか、この陽が差すところとか、呼吸であったりとか、今生きているという感じを出させてくれる」
かつては、タイムや順位を追い求めていた高田さん。しかし、今回の目標は違います。
*高田樹さん
「記録ではなくて、このレースのスタートに立つこと、ゴールに向かうことというのは、大きな区切りというか目標の一つ」
今もケガの影響は残っていて、以前のようなフォームでは走れないといいます。
*高田樹さん
「どれだけトレーニングしても神経が通うまでにすごく時間がかかってる感覚」
復帰後に走った最長距離は30キロ。
フルマラソンを走り切れるかは、本人にも分かりません。
*安奈さん
「またケガをして大変なことになるんじゃないかと思った、でも本人が『走りたい』と言っているので、『ダメじゃん』と止めることは違う。『やりたいんだったらやれば』と言った」
高田さんにはゴールで伝えたい言葉があります。
*高田樹さん
「ゴールで『ありがとう』って(伝えたい)。ゴールだけど、またスタートラインに立ったと一番最初に伝えたい」
*安奈さん
「笑って帰ってきてくれれば、無事にケガもなく、それだけですかね」
*高田樹さん
「走ることはすごく楽しいことだから。5年後10年後。夢みていたチャレンジを続けていきたいと思ったときに、止める理由は頭に無い、続ける理由がどんどん出てくる」
一度は諦めかけた、走ること。その楽しさを、もう一度。
高田さんは、富山マラソンの42.195キロに挑みます。
高田さんは自身のケガを教訓に、安全対策の大切さを訴えていました。
暗い道を走る際は、反射材やランニングライトを身につけましょう。
富山マラソンまで3日。BBTでは大会当日、番組の中でご紹介する皆さんからのメッセージをBBTアプリ、ライブBBTの公式Xなどで募集しています。
テーマは「あなたと富山マラソン」です。
BBTでは11月1日大会当日の朝8時55分と午後2時30分から生中継で、富山マラソンの模様をお伝えします。
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