キノコがおいしい時季ですが、こちらの「ベッコウタケ」は街路樹の倒木にもつながる危険なキノコだと言い、専門家は注意を呼びかけています。
記者リポート
「青々とした仙台放送敷地内のこちらのシダレザクラ。根本を見てみますとなにやら見慣れない手のひら大のキノコが生えています」
仙台市青葉区の仙台放送の社屋脇に立つ、一見、元気なシダレザクラ。
しかし、よく見ると、木の根本に褐色のキノコが生えています。
「ベッコウタケ」です。街路樹の根にできた傷口から、根や幹を腐らせます。
2009年には、定禅寺通の高さ15メートルのケヤキがベッコウタケが原因で突然、倒れました。
これを受けて市が調査した結果、青葉通のケヤキ3本もベッコウタケによって内部が腐っていました。
触っても健康被害はないということですが、倒木につながる、危険な存在です。
仙台放送のサクラも、倒木の危険性があることから伐採。その断面を見てみると…
記者リポート
「幹の中心部は指でほじれるくらい柔らかくもろくなっています」
ベッコウタケの菌が広がり、いつ倒れてもおかしくない状況になっていました。
キノコの品種開発を行う「キノックス」の顧問で、仙台キノコ同好会の会長、木村栄一さんに、ベッコウタケの特徴などを聞きました。
仙台キノコ同好会 木村栄一会長
「ベッコウタケは湿度が高い環境が好きなので、どっちかというと木の上よりも根っこのほうが好き。(台風などの強風で)木が丸ごと根っこから倒れてしまうというのがベッコウタケ被害の大きな特徴なんですね」
木村さんによりますと、ベッコウタケは木全体を腐らせるのではなく、幹や根の芯のみを腐らせるため、見た目では腐食に気付きにくいといいます。
仙台キノコ同好会 木村栄一会長
「根元からキノコが出てくるような状態は相当中が腐朽していると思わないといけない。いつ台風が来て倒れるかわからないということで、正直言うと、キノコが出てからでは相当注意しないと駄目だと。もともと根っこの中に入っているので基本的には根絶は無理」
仙台市青葉区では定期的に点検を行っているため、見つけた場合の連絡を呼びかけていませんが、過去3年で8本の街路樹がベッコウタケが原因で伐採されたということです。
身近に潜む危険なキノコ…発見した場合は、専門業者などに、対応を依頼する必要があります。
