店の復活について。長野県千曲市の屋代駅前に9月19日、あんこを生地で挟んで焼いた「じまん焼き」の店がオープンした。店主は地元出身の男性。地域を盛り上げたいと、15年ほど前に閉店した店を復活させた。
外はカリっと、中はモチモチ
あんこをたっぷりのせて、生地で挟んで焼き上げる。
出来上がったのは「じまん焼き」。
子ども:
「外はカリっとしていて、中はモチモチであんこの甘さがちょうどよかった」
千曲市の屋代駅前通りに9月19日にオープンした「知野じまん焼店」。
店主は、地元出身の金田琢也さん(34)。
知野じまん焼店・金田琢也さん:
「想像以上の人に来てもらってキャパシティーがオーバーしていて。商店街が少しでも活気づくといいなと思う」
15年前に閉店した店を受け継ぐ
オープンしたばかりだが、看板には、かなり年季が入っている。
この場所では、15年ほど前まで同じ名前の店が営業していたが、営んでいた夫婦が亡くなり閉店した。
金田さんは、その店の名前を受け継ぎ、復活させたのだ。
知野じまん焼店・金田琢也さん:
「後継者不足で惜しまれつつ閉店する店や会社があり、今回のような事例を1個でも増やすと、地域の大切な思い出がある店が残っていくのではと」
愛された「当時の味」を
地域情報サイトを運営し、新しい店舗やイベントの情報を発信している金田さん。
2025年春ごろ、取材で知り合った商店街の関係者から、「この場所にもう一度店を」と声をかけられたことがきっかけとなった。
知野じまん焼店・金田琢也さん:
「なかなか火加減が難しいんですよね」
当時の「じまん焼き」は食べたことがなかったが、「当時の味」を知る地元の人や仕入れ業者からアドバイスをもらい試作を重ねてきた。
知野じまん焼店・金田琢也さん:
「完璧に当時の味を再現するのは難しい。地元やもともとつながりがあった人が気にかけてくれて、いかに愛されていたか」
当時の常連客も 開店日に多くの客
そうしてできたのが、こちらのじまん焼き。
自家製のあんこは、最後までおいしく食べてほしいと甘さを控えめにした。
知野じまん焼店・金田琢也さん:
「お待たせしました」
客:
「12個」
知野じまん焼店・金田琢也さん:
「12個?そんなにいいんですか」
9月19日のオープン当日は、午前11時の開店に合わせて多くの客が訪れた。
当時の常連客も―。
市内から(2人組):
「やわらかいあんこでおいしい。生地もあっさりしている」
「小学生の時に習字の帰りにじまん焼き屋に寄って『ぶーちゃん焼き』(当時の愛称)を食べていたので、金田さんが復活してくれたのでうれしい。ずっと続けて、途中で終わらず続いてほしい」
「何個でも食べられる」
当時の「じまん焼き」を知らない客にも好評だ。
子ども:
「おいしかった」
「おいしかったです。あんこが甘すぎず、ちょうどいい甘さでおいしかった。何個でも食べられる」
母親:
「インスタを見て来ました。うれしいです、(子どもが)習い事を近くでやっているので帰りに食べられたら」
今はあんこのみ販売だが、今後、カスタードや野菜など種類を増やす予定だ。
「商店街の活気づけになれば」
駅の近くには、2027年、清泉大学農学部のキャンパスが新設され、若い世代の増加が期待されている。
店の復活によって、地域の盛り上げにもつながればとしている。
知野じまん焼店・金田琢也さん:
「店が一度、途切れたからこそ、昔を知っている世代は懐かしい。知らない世代にとっては新しい店として、ハイブリッドで商店街の活気づけになればいいな」

