宮崎市で驚異的な挑戦を続ける2人の90代アスリートがいる。水泳100m平泳ぎで世界記録を樹立した92歳の押川義克さんと、世界マスターズ陸上で2つのメダルを獲得した91歳の元繁郁也さんだ。高齢になっても衰えを知らない向上心を胸に、自らの限界を更新し続ける2人の情熱と歩みを追った。
平泳ぎで世界記録を樹立
宮崎市内のスポーツジムで水泳の練習に励む押川義克さん。昭和9年生まれの92歳だ。

本格的に水泳を始めたのは12年前で、得意種目は平泳ぎ。現在は週に5日ジムへ通い、1日3時間のトレーニングをこなしている。

押川義克さん:
2時間は筋トレとヨガ、1時間は水泳。マイペースでやっています。無理をして体を壊したら何にもならないので。あまりだらけてもいけないけど、難しさはありますが、週5の水泳で1000mくらいがちょうどいいです。

押川さんは90歳だった2年前、マスターズ水泳選手権で100m平泳ぎの90〜94歳の部で世界記録を樹立した。

快挙を達成した押川さんが見据える次なる目標は、さらに高い場所にある。
押川義克さん:
大きな夢、目標は3年後95歳になりますが、この時に95歳~99歳の世界記録を、3種目(50m、100m、200m)すべてで達成したい。それが大きな目標です。
世界マスターズ陸上でメダルを2個獲得
軽快な足取りで陸上トラックを駆け抜けるのは、同じく宮崎市に暮らす91歳の元繁郁也さんだ。

元繁さんは8月に韓国で開催された『世界マスターズ陸上』に出場。男子200m(42秒03)で銀メダル、男子100m(19秒77)で銅メダルを獲得した。

元繁郁也さん:
私のめざしていた結果がおおよそのところまで達成できて満足です。短距離は瞬時の勝負なので。スタートからゴールするまで非常に緊張感でいっぱいのままのレースです。
本格的に陸上競技を始めたのは88歳。毎日3時間の練習を重ねている。
元繁郁也さん:
90歳前から体力の低下を感じ始めたので、なんとか維持、向上させたいなというのが一つです。

過酷な練習を継続できる背景には、周囲の支えがある。
元繁郁也さん:
家族にはもちろん大きな感謝があります。妻は食生活をよく考えてくれていろいろな配分をしてくれました。90歳を過ぎて、普通、後がないと言われますが、私はそう考えていません。3年後95歳になって世界大会で「金メダルを取りたい」そういう希望を持っています。
90歳を超えてもなお、高い目標を掲げて日々の努力を怠らない押川さんと元繁さん。世界の頂点を目指す2人の挑戦は、これからも続いていく。
(テレビ宮崎)
