八代市の庁舎建設をめぐる汚職事件。賄賂のうち2000万円をマネーロンダリングした罪に問われている男の裁判です。22日の被告人質問で、共犯者からの指示で犯行に及んだと主張した男は、2000万円について「グレーな金だと思った」と述べました。
組織犯罪処罰法違反の罪に問われているのは、東京のウェブ制作会社『エクスコネクト』の代表、渡邊 裕人被告(49)です。
起訴状などによりますと、渡邊被告は八代市の庁舎建設をめぐり、ゼネコンから賄賂6000万円を受け取ったとして起訴されている八代市議の成松 由紀夫被告らと共謀。
このうち約2000万円を今年4月、東京都内で『エクスコネクト』名義の口座に
41回に分けて入金し、いわゆる『マネーロンダリング』をした罪に問われています。
10月16日の初公判で渡邊被告は起訴内容を認めていて、22日は被告人質問が行われました。
この中で、弁護人から共犯者との関係を聞かれた渡邊被告は、「仕事の紹介や出資をしてもらっていた〈ビジネスパートナー〉の伊藤 卓也被告から成松被告を紹介された」と答えました。
また、「当時、庁舎建設に関して成松被告に疑惑が浮上していたことを認識していたか」と聞かれると「成松被告が疑われ、伊藤被告がサポートしているのはなんとなく知っていた」としました。
その上で、当時の状況については「伊藤被告から2000万円を渡され、会社の売上金として口座に入金するよう指示された」と述べました。
一方、検察から「振り込んだ金が賄賂だという認識はあったか」と問われると、「いきなり2000万円が出てきて入金するのは特殊で、表に出したくないグレーな金だと思った」と答えました。
さらに、成松被告らを車から降ろした後、帰り際に伊藤被告から「報酬」と言われて
100万円を受け取ったことを明らかにしました。
次回は、11月25日に開かれ、裁判は結審する見込みです。
