今年6月に富山県魚津市の北陸自動車道で作業員2人が死亡した事故で、酒を飲んでトラックを運転した男に拘禁刑6年の判決が言い渡されました。
判決を受けたのは、福島県の運送会社の元社員・根本宏一被告(56)です。
判決などによりますと、根本被告は今年6月、魚津市の北陸道を大型トラックで走行中、道路工事で規制されていた車線に突っ込み、工事車両に衝突するなどして、作業中だった富山市の長森清さん(当時57)と立山町の土肥純樹さん(当時36)の2人を死亡させました。
これまでの裁判で根本被告は起訴内容を認め、事故を起こす半日前まで500ミリリットルの缶チューハイ8本を飲んでいたことや常習的に飲酒運転をしていたことを明らかにしていました。
20日の判決で富山地方裁判所の結城真一郎裁判長は、「被告は多量の酒を飲んだ上で運転行為に及び、事故の約4時間後の時点で体内に呼気1リットルあたり0.4ミリグラムという高濃度のアルコールを保有していた。被告は事故は起こさずに運転できそうであると考えていたと述べるが、その判断は誤っているというほかない」と断罪しました。
また、結城裁判長は続けて「被告は運転手でありながら、長期間にわたって、しかも運搬先の会社のアルコールチェックが厳しい場合には飲酒しないなど、常習的かつ計画的に勤務中の飲酒運転を行っており、厳しい非難に値する」と述べ、検察の求刑7年に対し、拘禁刑6年の判決を言い渡しました。
根本被告は判決の読み上げを目をつぶり、小さく頷きながら聞いていました。
根本被告の弁護人は控訴するかについて明らかにしていません。
