2024年11月、鹿児島県伊仙町の住宅で起きた保育士殺害事件の裁判です。
当時17歳の高校生だった男の被告人質問が行われ、男は「被害者の命を奪い申し訳ない」と謝罪の言葉を口にしました。
殺人などの罪に問われているのは、事件当時17歳の高校生で、現在19歳の男です。
起訴状などによりますと、男は2024年11月20日、包丁を持って伊仙町佐弁の住宅に無施錠の窓から侵入し、帰宅した住人の保育士、菊池房子さんの胸などを包丁で複数回刺し、殺害したとされています。
19日の初公判で男は起訴内容を認めていて、検察側は「自暴自棄になり漠然と人を殺そうと考えるようになった。被害者の家から聞こえる音が嫌がらせと感じるようになり、殺害を考えるようになった」と指摘。
20日行われた被告人質問では弁護側から「なぜ人を殺そうと思うようになったのか」と問われ、男はこう答えました。
「学力面などによる将来への不安と被害者の生活音が自分に向けられているという思い込みがあわさり、最終的に全てがどうでもいいと思うようになった」
一方、検察側からは「どうでもいい」という思いが、なぜ殺人に結びついたのか問われると
「自分でもなぜそのような考えになったのかわからない」
男は質問に対し、時折、考え込むように言葉に詰まりながらも、はっきりとした口調で質問に答えていました。
そして、被害者への思いを問われると、謝罪の言葉を口にしました。
「自分の身勝手な行いで人生を奪ってしまい申し訳ない」
裁判の争点は当時17歳だった男に刑罰を科すべきか、更生のための教育を受ける「保護処分」とすべきかの判断で、10月26日には男の精神鑑定を行った医師の証人尋問が行われます。
