火星衛星探査機「MMX」を搭載したH3ロケット10号機の打ち上げが20日成功し、MMXが予定の軌道に投入されたことについて、木原官房長官は「大変意義深く、多岐にわたる成果を期待している」と強調しました。
木原長官は同日の記者会見で「MMXは我が国が主導して米国や欧州などと協力をしながら、宇宙の遠方領域の探査を進める国際深宇宙探査ミッションの一つであるとともに、2031年の地球帰還に向けて世界初となる火星圏からのサンプル(試料)の持ち帰りを目指す挑戦的な取り組みとして大変意義深いものと考えている」と評価。
「国際的にも意義のある火星衛星の起源や、太陽系の形成過程の解明に資する宇宙科学分野の成果のみならず、世界に先駆けた火星圏からの往還技術の獲得による国際競争力の強化、衛星技術など、国民生活を支える宇宙インフラの高度化等への波及といった多岐にわたる成果を期待している」と述べました。
その上で木原長官は今後の政府の取り組みとして「引き続きMMXのような宇宙フロンティアの開拓に挑む宇宙開発利用を着実に推進していくことで、我が国の科学技術、イノベーション力の向上や、関連産業の振興、さらには国際競争力の強化等に繋がるよう取り組んでいくということが重要だ」と強調しました。
MMXは火星を周回する衛星フォボスから砂や岩石などの試料を採取し、2031年7月に地球に帰還予定。成功すれば世界初の火星圏からのサンプルリターン(試料持ち帰り)となります。
