得意技は“右ボディ”!中学2年生ながら全国の頂点をつかんだボクサーを取材。井上尚弥選手に憧れる13歳の素顔に迫った。
中学2年生で全国チャンピオンに「最初は何が起きたのか…」
新潟市中央区の宮浦中学校2年・齊藤源騎選手(13)。
「相手の打ち終わりにカウンターを当てる瞬間が一番気持ちいい。ボクシングが楽しくて仕方がない」と目を輝かせて話す。
五泉ボクシングジムに所属する齊藤選手は26年8月、京都で開かれた小・中学生のアマチュアボクシング最高峰となる大会、UJボクシング王座決定戦に出場。
全国優勝の経験がある上級生に対し、試合開始早々、齊藤選手の強烈な右フックが決まり、先手を取る。これに焦った相手が反則行為をしたため、齊藤選手が勝利した。

「最初は何が起きたか分からないまま試合が終わって、後から勝ったことが分かって驚いた」
齊藤選手にはすでに全国チャンピオンの自覚が芽生えている。
「日本一をとったからには負けられない。追いかけられる立場になるので必死に練習しないといけない」
武器は変幻自在のプレースタイル「変則的で次の攻撃が読めない」
そんな齊藤選手の持ち味はスピード。そして、右打ちから左打ちにスイッチするなど変幻自在のプレースタイルが武器だ。

指導する五泉ボクシングジムの滝澤賢東会長は「相手に合わせて戦うことができる。自分が有利になるように左右入れ替える。器用じゃないとできない」と舌を巻く。
さらにカウンターも得意としていて、隙がない齊藤選手。

五泉ジムの中では圧倒的な力を示しているため、齊藤選手とスパーリングを嫌がる同学年の選手も少なくないという。
1学年上の北信越チャンピオンは「変則的で次の攻撃が読めない、全国チャンピオンなだけあって強い」と評価する。
井上尚弥選手に憧れる齊藤選手 夢は“世界王者”
齊藤選手は全国大会で活躍する2人の兄の影響を受けて小学3年生から本格的にボクシングを始めた。

「ボクシングを見るのも好きで、兄も全国で勝っているところを見て、自分もそこで優勝したいと思った」
そこから実力とともに体格も成長。
身長は中学に入学してから15cmほど伸び、現在は172cmに。パンチの威力が増して、遂に憧れの兄と同じ日本一をつかんだ。

さらなる進化を求めて目指すは“怪物級”の強さだ。
「今の憧れは井上尚弥選手。ディフェンスが良くて、打たれても避けられるし、カウンターもうまくできる選手に絶対なりたい」

次なる夢は世界の舞台。
「オリンピックで金メダルとってからプロになって世界王者になる」
格上相手も打ち倒す齊藤選手の拳に注目だ。

