東京・文京区が国民健康保険料などの滞納者に送付している、奇抜なデザインの督促状がSNSなどで議論を呼んでいる。区は収納率向上などの成果を挙げる一方で、「不気味」「不謹慎」といった批判が寄せられていることを受け、「配慮が足りなかった」とコメントした。
区「なんとか目にとめていただきたい」
時限爆弾を思わせるデザインの黒い封筒に、大きく記された「至急開封」の文字。

表面には、大きな文字で「今すぐ開けてください!」と記されている。

これは、東京・文京区が国民健康保険料などの滞納者に送った督促状だ。

他にも、封筒の余白部分に「文京区国保からの通知が~きたぁーー!!!!」「いっそ開けちまいましょうよ、この封筒を」「開封開封開封開封ぅ」「皆様の保険料で国保はできているんだよ!」など、目をひく言葉や顔文字がびっしり書かれていた。

さらに、封筒の裏面に、なぜか不気味な目がいくつも描かれたタイプのものもあった。

滞納保険料の督促状に、こうした奇抜なデザインを用いた理由について、文京区は「督促状を見落として差し押さえに至ってしまったり、延滞金が加算されてしまったりすることのないよう、なんとか目にとめていただきたいとの思いで取り組んでまいりました」と説明している。
これらの督促状のあり方について、街の反応は「区で出してるの?ちょっと信じられない」「インパクトはあると思う。若い方に向けてだといいのかな」「目的はわかりますから否定はしませんけど、ちょっとなって気がします」などさまざまだ。
若者「世代としては刺さる」
文京区が督促状の封筒に目立つデザインを採用したのは、2019年度からだ。

区内における国民健康保険料の収納率は、導入前の約88%から2025年度は約96%まで上昇し、納付の相談件数も増加しているという。

文京区国保年金課は「若い世代の納付率向上が課題と捉えていたため、アニメなどの表現手法を参考にさせていただきました」としている。
では、その若者世代の反応はどうなのか。
街では「おもしろいのはおもしろい。世代としては刺さる」「いたずらかなと最初思っちゃうかもしれない」「成果が上がっている分にはいいんじゃないか」などの声が聞かれた。

こうした声の一方で、これらの文京区スタイルの督促状はSNS上で物議を醸していて、区に対し「不気味」「不謹慎」など批判の声も届いていることから、次のように回答している。

文京区国保年金課:
役所として、ご高齢の方や様々なご事情を抱えた方への配慮が足りなかったと反省いたしております。今後は様々なご意見を真摯に受け止め、不安や不快な思いをされる方がいらっしゃらないよう丁寧に配慮しながら取り組んでまいります。
(「イット!」10月19日放送より)

