俳優の大東駿介さんが、訪れた街のうんちくや、まだ地元住民にも知られていないような魅力を探す「発見!てくてく学」。
今回訪れたのは、京都御苑の東側に位置する全長およそ4.6キロの寺町通です。
寺町通の名前の由来は、400年以上前にさかのぼります。豊臣秀吉が京都に点在していた寺院をこの通りに集めたことから「寺町通」と名付けられました。
【大東駿介さん】「もうほんま、文字通り寺町なんや」
今回は、大東さんが寺町通の「ホンマに!?」と思わず言ってしまうような情報を調査!
京都最古の洋菓子店のホンマに!?情報もお届けします。
■本能寺の変の後に移転された本能寺
1592年、「本能寺の変」で焼失した本能寺も実は寺町通にあります。
豊臣秀吉が手がけた都市改造によって、現在の寺町通に移転・再建された本能寺。
境内には織田信長をはじめ、森蘭丸ら信長の側近たちの供養塔が建てられています。
【大東駿介さん】「本能寺の変の後、こっちに移転させてきたんや。僕、そん時おれへんかったからな。北陸行ってたからな(大東さんは前田利家役を演じたことがある)」
大東さんの軽快なトークとともに調査スタートです!
■創業から400年超の仏具店と祇園祭の意外な関係
寺町京極商店街を歩いていると、大きな数珠が目を引く仏具店を見つけました。
慶長8年(1603年)創業、17代目が店を守る老舗「鐘美堂 永松仏具店」です。
大東さんが「この商店街でほんまに?と思うようなことはありますか」と尋ねると、驚きの答えが返ってきました。
【17代目・永松龍夫さん】「昔ここを山鉾が通っていたとか」
なんと、祇園祭の山鉾がこの商店街の前を通っていたというのです。鉾が通っていたからこそアーケードが作れなかったという逆の見方もできるのだとか。
【大東駿介さん】「ホンマに!?いつまで通ってたんですか?」
【17代目・永松龍夫さん】「私が小学校4年の時かな…店を出んでも2階から(見られました)」
【大東駿介さん】「いい時代見てますね!」
■クリームソーダ専門店に眠る吉本芸人たちの青春
続いて訪れたのは、レトロな雰囲気のクリームソーダ専門店「SHIN-SETSU」。
元々は祖父母が営んでいた喫茶店の2階を、2014年に店主の小森圭視さんが引き継いで始めたお店です。
【小森圭視さん】「おじいちゃんと百貨店に遊びに連れていってもらって、帰りにレストラン寄って、『おれはコーラとかオレンジジュースでいいわ』と言ったら『もっといいの飲めよ。クリームソーダ飲めよ』みたいな良い思い出があって」
幼少期の特別な思い出を味わえる場所にしたいという思いが詰まっているのです。
小森さんから、さらに驚きのエピソードが飛び出しました。
かつてこの喫茶店の近くには京都花月があり、西川きよしさんがまだ若手の頃、ヘレンさんとお忍びでデートに来ていたというのです。
巨人師匠たちが若手だったころ、「第二の楽屋」として喫茶店に集まっていたそうで、当時の写真も残っています。
祇園祭の鉾が通っていた時代には、2階からタバコを差し入れにポーンと投げると、山鉾の上からチマキを投げ返してくれたという粋なエピソードも飛び出しました。
■1751年創業、京都最古の古書店で国芳の浮世絵に出会う
寺町通りには老舗の古書店も多く並びます。
大東さんが訪れたのは1751年創業「竹苞書楼」。
京都で最も古い古書店です。
店内には770年代のものとされる約8メートルの巻物や、博物館にも展示されるような貴重な品が並びます。
さらに江戸時代後期を代表する浮世絵師・歌川国芳のオリジナル浮世絵が13万円で販売されているという驚きの事実も。
【大東駿介さん】「国芳の絵が13万円で買えてしまうんですか」
【8代目・佐々木英一さん】「この図に限ってはそうです」
【大東駿介さん】「妻と相談させていただきます」
■京都最古の洋菓子店「村上開新堂」と予約1年半待ちの幻のクッキー缶
商店街のアーケードを抜けて北上すると、大東さんが以前から気になっていたという洋菓子店「京都村上開新堂」が現れました。
明治40年創業、来年で120年を迎える京都最古の洋菓子店です。
驚くべきは、その家系のルーツ。元々は宮家に仕える大膳職という料理人の家系で、770年代から続いているといいます。
宮内庁からの手紙も残っており、創業当時から天皇陛下にお菓子を献上してきた歴史があります。
看板商品のクッキー缶は、缶の中に仕切りなくクッキーを詰めるのが特徴。すべて手作業で、パズルのように組み合わせていくため、1日に50〜60缶しか生産できません。現在の予約待ちは約1年半です。
【大東駿介さん】「1年半後、自分や誰かに対してのサプライズとして発注しとくっていうのは、未来への自分へのご褒美みたいな」
■伝統と革新が鏡合わせになる新ブランド
村上開新堂の隣には、今年6月にオープンした新ブランドの店舗「Maison de Murakami」があります。元々工場だったスペースを改装し、5年の構想を経て完成させたバターサンドが自慢のメニューです。
2つの店舗は壁をぶち抜いて繋がっており、その間に置かれた鏡が過去と未来を映し出すような演出になっています。
【大東駿介さん】「鏡に過去を回想しているような、あちらから見たら鏡に未来が映っているような、そういう気分になりますね」
昔ながらの味を守りながら、新たなお菓子への情熱を形にした店づくり。大東さんは最後にこう語りました。
【大東駿介さん】「京都の伝統っていうのはこういう風に受け継がれていってるんだなとすごく感じましたね。刺激的やった」
(関西テレビ「newsランナー 大東駿介の発見!てくてく学」2026年10月8日放送)
