16日昼過ぎに発表された緊急地震速報ですが、気象庁はその後、取り消しを発表しました。
一体何が起きたのか詳しく見ていきます。
遠藤玲子キャスター:
16日午後0時40分に気象庁はマグニチュード9.9と推定される巨大地震が起きたと緊急地震速報を発表。その後、取り消しました。
午後2時から行われた会見で気象庁は、「地震の規模を誤って過大に推定した」と説明し謝罪しました。
なぜ地震の規模を過大に推定したのか、会見でこのような説明がありました。
気象庁によりますと、緊急地震速報では千島列島を震源としたマグニチュード9.9と推定される巨大な地震が起きたとされていました。
ただ、実際に起きた地震は、それよりも北にあるカムチャツカ半島で、地震の規模はマグニチュード6.9でした。
この2つの場所は約400~500kmほど離れているということです。
気象庁はこのマグニチュード6.9の地震を誤ってマグニチュード9.9の地震と推定し、緊急地震速報を発表したということです。
山崎夕貴キャスター:
マグニチュード9.9と聞くと、本当にとんでもないことが起きてしまうんじゃないかという恐怖感がありましたよね。なぜこういった誤報につながったのか気になります。
遠藤玲子キャスター:
地震学が専門の東京科学大学の中島淳一教授に話を聞きました。
今回の緊急地震速報の発表について、「過去100年程度ではマグニチュード9.5が地球上では最大だったが、それ以上の規模の地震も起こりうる可能性はある」と指摘しているんです。
ただ日本周辺で起きた地震については、「これまでも正しく速報していて、規模をこれほど見誤ることは聞いたことがない」と、非常に珍しいことだと中島教授は言っています。
そして、気象庁は原因については調査中ということですが、会見の中でサイバー攻撃の可能性について記者から問われると、「システムの担当者からサイバー攻撃の可能性はないと報告を受けている」と説明しています。
一方で気象庁は、地震の観測においては、観測地点の数がその精度に影響すると説明しました。
気象庁の観測地点というのは、北は北海道の根室までで、千島列島での地震に関しては精度が落ちるとしているんです。
東京科学大学・中島教授も、観測地点が少ないとはいえ「これまでも日本周辺で起きた地震を正しく速報できている」、今回の誤報の原因というのは「距離だけではなく別の何らかの原因もあったのではないか」と指摘しています。
気象庁の会見で、観測設備などの装置、ハードウェアの部分が原因ではなく、ソフトの部分、情報を処理する段階での問題が起きた可能性を指摘しています。
このあと16日午後5時半から行われる2回目の会見で新たな発表があるか注目されています。
山崎夕貴キャスター:
今のところは緊急地震速報のシステムは問題なく運用されているということです。
ただ、私たちの命を守る行動に直結する重要な情報です。
速やかな原因究明はもちろんですが、誤報を防ぐためにプロセスの見直しも求められます。
