さらにマグマは、硬い岩盤を削りながら、枝のように分かれて上昇。この頃には人が感じるほどの揺れが発生し、そしてマグマが地表に到達、噴火に至る。

しかし、1707年の宝永噴火は山頂の火口からの噴火ではなく、枝分かれしたマグマが横に流れ、富士山の南東斜面から爆発噴火した。
次の噴火はどこからなのか。周辺の火口か、別の新しい火口か、それとも山頂なのか、噴火口を予知することはできないという。
では、富士山が噴火すると何が起こるのか、1つ目の脅威が「溶岩流」だ。
マグマが火口から吹き出し、地表を流れ出す。その温度は1000度を超え、建物や木々を焼き、のみ込んでいく。
1983年の三宅島の噴火では溶岩噴出が発生し、川のように溶岩流が流れ出した。その溶岩は、三宅島阿古地区に進み、約400軒の家が溶岩にのみ込まれ、村は壊滅状態になった。

もし富士山が噴火したら、最大で約50キロ、神奈川県の相模湖まで溶岩流が到達する可能性があるという。
2つ目の脅威「爆発噴火」
さらに2つ目の脅威が「爆発噴火」。
爆発を伴う激しい噴火が起きると、火口近くには無数の噴石が吹き飛ばされていきます。実際に、噴石によって多くの犠牲者が出た噴火が2014年に発生した、長野県と岐阜県にまたがる御嶽山の噴火。
火口から約30メートルの場所で撮影された噴火直後の映像には、次々と噴石が吹き出し、四方八方から激しく飛び散っている様子が見受けられる。
逃げる間もなく、噴煙と噴石が登山者をあっという間に襲い、火口から飛び散った噴石はものすごいスピードで登山客の体に当たったという。

