アメリカのトランプ大統領の長男の元婚約者で、金銭を巡る不祥事が報じられていた駐ギリシャ大使が、辞任の意向を示しました。
ホワイトハウスのザカリア報道官は13日、ギリシャに駐在するギルフォイル大使に対し、政権側が辞任を要請したことを明らかにしました。
その後、ギルフォイル大使はSNSに「大使としての職務はこの上ない名誉だった」と投稿し、辞任の意向を示しました。
ウォールストリート・ジャーナルによりますと、ギルフォイル大使は大使に就任する前の2025年7月、トランプ大統領の献金者に対し、政権幹部への働きかけなどを持ちかける一方、自身のクレジットカードの支払い、約10万ドル、日本円で1500万円以上の肩代わりを求めていました。
献金者に送ったメッセージには、「お願い、きょう中に何とかして」と支払いを催促する内容も含まれていましたが、献金者は要求を拒否したということです。
さらに、大使就任後には、ギリシャの実業家からプライベートジェットでの移動や高級ホテルへの宿泊など、不適切な利益供与を受けた疑いがあり、国務省が調査しているとも報じられています。
大使は、メッセージが本物であることを否定するとともに、SNSで「事実ではない。自らの名誉と信用、誠実さを断固として守る」と主張しています。
ギルフォイル氏は、民主党のニューサム・カリフォルニア州知事の元妻で、トランプ大統領の長男、ジュニア氏の元婚約者としても知られています。
トランプ大統領は13日、ギルフォイル氏について、「ずいぶん前に息子と付き合っていたが、家族の一員ではない」と述べ、報じられた疑惑についても「気に入らない」と不快感を示しました。
今回の辞任は事実上の解任とみられ、11月に中間選挙を控えるトランプ政権にとって打撃となりそうです。
