10月11日、室戸市で江戸時代から続く狂言「佐喜浜俄」が行われました。芸達者な地元の子どもが演じたのはふるさとの明るい未来を信じる住民たちです。
【佐喜浜俄の様子】
「りくりゅうペアでーす!」
「おっおらと…結婚してちょんまげ!」
「喜んで!」
佐喜浜八幡宮の秋の祭りに奉納される「佐喜浜俄」は地元の話題や社会風刺を織りまぜたユーモアあふれる即興劇です。江戸時代中期から始まったとされる地域の伝統芸能で、国の無形民俗文化財にも指定されています。
人口減少で演じる大人が少なくなり、20年ほど前から行われているのが「こども俄」です。
【こども俄】
「わたくし、よりちゃんでーす!」
地元の中学生が演じるのは佐喜浜に実在する2人の女性。商店を営む信ちゃんが観客にあめを配るのを見てー。
【女性2人】
「これ信ちゃん、行く先々であめ配りまわりよったらなんぼあっても足らんなるぞね」
「何を言ゆう!あめばあやっちゃってもしれたもんよ。これは先行投資ゆうて後で、おひねりで返ってくるき!」
ただでは動かない“商売人あるある”に観客も大喜び。
次に登場したのは室戸の将来を憂う住民たちです。
【やりとり】
「市長が大きい事業ばかりに手を出して、市民の感情がどこに有るか、見えてないところがある!」
「市長は誰よりも室戸のことを考えて動いてくれるがぁ~ぞ。人任せにせんと一人一人が得意なことを頑張ばっちょったら明日は良うなるき」
力説する住民が証拠として出したのは「うちわ」。その心はー
「人の言う事を逆手にとって左うちわであおいでおっても何の役にも立たないが、一人一人の得手を大切に周りの為にあおいでみしゃんせ、新しい風となり明日は必ず良い日になるであろうがの~」
子どもたちの熱演に大きな拍手が送られていました。
