本来の旬より早く「いま」が食べごろとなっています。
“秋のイチゴ”を実現したのは「オール電化」の栽培技術です。
◆参加者
「おいしいです。最高です」
福岡県朝倉市の農園で皆さんが頬張っているのは、真っ赤に熟れたイチゴです。
本来、冬から春にかけて旬を迎えますが、これらのイチゴはいまが食べごろ。
13日は、福岡市内の高級ホテルやレストランのシェフたちが見学に訪れました。
◆グランド ハイアット 福岡 ペストリーシェフ
「甘さも酸味もあって、お菓子に使いやすいと思う。10月が1番国産イチゴがない時期で、手に入るのはすごくありがたい」
◆リストランテKobotsu 料理人
「この季節の赤い果物はグレープフルーツなどしかないので、イチゴがあると映える」
シェフたちが関心を寄せる「秋のイチゴ」。
開発したのは九州電力です。
「オール電化」の農業用ハウスで、旬を約2カ月早める「超促成栽培」を実現しました。
◆九電アグリラボ 田川直 取締役
「株元を冷やしながら、日射を防ぐカーテンを自動で動かし、ハウス内の温度を管理しています」
イチゴの育成を促すのは、苗の根元を挟んだ黒いチューブ。
ヒートポンプで温度を調整した水をチューブに流すことで、夏場にも涼しい気候を再現しました。
また、天井のカーテンにはハウス内の温度や日差しを感知するセンサーが付いていて、状況に応じて自動で開閉し、イチゴの栽培に適した環境を整えるといいます。
2019年から実証実験に取り組み、今年ついにイチゴ生産事業を始動した九州電力。
収穫したイチゴは10月から県内のデパートやスーパーで販売されていて、海外への出荷も予定しているということです。
◆九電アグリラボ 田川直 取締役
「10月を迎えて、そろそろイチゴが食べたいという人も増える。そういったお客さまにいち早くご提供できればと思っています」
九州電力は季節や気候を問わず安定した栽培ができるこの技術の実証実験を、今後イチゴ以外の農産物でも行っていくということです。
