司会者:
能登半島地震・豪雨からの復旧復興に係る石川県下の現地視察に関しまして、簗 農林水産大臣の会見を始めさせていただきます。政務官もご一緒に立っていただけますか。では大臣から、お願いします。
簗和生農林水産大臣:
農林水産大臣の簗和生でございます。本日ですね、令和6年の能登半島地震、そして奥能登豪雨の今の復興状況について、現場の視察をさせていただきました。
まず、2年、もうすぐ3年が経とうとしておりますが、現場の最前線でこの復旧復興活動にご尽力いただいてきた皆様方に、心から敬意と感謝を申し上げたいと思います。また、まだ避難生活を余儀なくされている方もいらっしゃいますので、謹んでお見舞いを申し上げたいと思っております。
本日は、まず空港につきまして、知事と副知事からお話をいただきました。そのときのご要望としては、技術系の職員について、現在、総務省の派遣制度を利用して人員を確保していただいておりますが、引き続きこれを国としてしっかり運用してほしいということでした。農林水産省としても、各自治体に応援要請の通知文書を出させていただいておりますので、万全の体制で人員を確保し、復旧が迅速かつ円滑に進むような体制を、しっかりと対応してまいりたいと思ったところでございます。また、営農再開に向けて各種事業が円滑に利用できるよう、ご要望もいただきました。共同利用関係の施設や、個人の方の農業機械の再取得・修繕といった問題もあります。こういったところをしっかり対応するとともに、農地についても、営農再開に向けた土砂の除去等が十分にできていないところがありますので、技術的な点も含めて対応していきたいとお話をしております。
また、山腹崩壊の関係についても、国の直轄で事業を行っている地区が6地区あります。こういったところも引き続き対応をお願いしたいとのお話もいただきました。それから、今日は視察ができなかったのですが、今年8月以降の豪雨によって、羽咋市のほうで350ヘクタール以上の水田が冠水したということで、まだ復旧が進んでいないとのお話もいただきました。刈り取り前の稲が冠水し、すべて被害を受けてしまったということですので、除去を含めた来年の営農再開に向けた対応として、技術的な支援のお願いをいただきました。県ともよく相談・連携しながら対応していきたいと思っております。
視察としては、珠洲市に伺いまして、まず上戸地区で農地の復旧に向けた状況を拝見させていただきました。まだ全面的な営農再開には日数がかかるという状況があります。特に印象的だったのは、取水の関係で河川の災害復旧と連携して事業を進めなければならないという点です。現在はポンプで汲み上げている状況ですので、取水口や堰を整備する必要があります。国交省や県さんと連携しながら、営農再開に向けて対応してまいりたいと思っております。機械の導入等もしっかり支援していきたいと思います。
続いて、大谷地区では山腹崩壊に関して、国の直轄の形で事業を進めさせていただいております。避難生活を余儀なくされている方が1日も早く帰還して生活に戻れるよう、現場での対応も含めて事業をしっかり進捗させるとともに、安全面の確保にも取り組んでまいりたいと思っております。また今日の意見交換の中では、農地だけでなく、林業の整備のためにも林道の整備が必要だとのお話もいただきましたので、林野庁のほうで対応してまいりたいと思います。
その後、輪島市に入りまして、白米千枚田さんを訪問しました。こちらは観光名所であり、 棚田百選や国の指定も受けているところでございます。素晴らしい取り組みについて、 現地の代表の方からいろいろお話を聞かせていただきました。まだ全面的に棚田の営農再開ができていないということですので、国としてできることは全面的に支援申し上げたいと思います。手作業で復旧作業をされている現場の皆さんが力を合わせて対応されている姿は非常に印象的でした。能登地域が誇る、全国に誇る観光資源でもありますので、営農面だけでなく観光面でも重要なこの棚田をしっかり守るため、復旧に向けた支援をしていきたいと思っております。
輪島港にもお伺いしました。大きな地震の中で地面が隆起してしまい、荷さばき場が3分の1しか使えないなど、まだ十分な復旧ができていない中で苦労されています。現場の声を直接いただいてきました。今後、1カ所に集約して整備していく構想のお話もいただきましたので、国としてしっかり対応してまいります。
また、海女さんたちから直接ご要望もいただきました。森林の被害により海底に土砂が溜まっているため、それを取り除くための各種事業の継続をお願いしたいとのことでしたので、 しっかりと対応していきたいと思っております。
こちら(能登空港)で意見交換も行いました。若い世代の方が、今後の営農再開・新しい取り組みに向けてさまざまな事業構想をお持ちでしたので、しっかりと支援を差し上げたいとお話をしてきたところでございます。いただいた意見は先ほど私がお伝えした現場の意見とほぼ同じ内容でして、若い方々が将来に意欲を持って取り組めるよう、国としても手厚い支援をしていきたいと思っております。JA能登さんでは、営農復興・復旧支援センターを運営されているということで、ワンストップでさまざまな相談を受けていただけるとのことで、農業者の皆さんに大変ありがたいと言われている施設だと伺っております。こういった取り組みを国としてもしっかり支援してまいりたいと思っております。現在、農政局の職員も派遣させていただいており、しっかりと支えていきたいと考えております。
総じて、本日は農林・水産のすべての分野をしっかりと視察させていただきました。相互に関連しながら事業を進めなければならない部分もありましたので、農林水産省内で林野庁や水産庁も含めて連携し、また他省庁ともしっかり連携をしながら、この能登地域の1日も早い全面復旧・復興が成し遂げられるよう、全力で取り組んでまいることをお約束したいと思います。私からは以上でございます。
司会者:
それでは質問に入らせていただきます。質問は今回の視察に関することに限るようよろしくお願いいたします。では、記者の方からよろしくお願いします。
記者:
大臣、お疲れさまです。先ほどおっしゃったいろいろな支援をしていくということですが、特に奥能登の地域では、農地の被害に加えて高齢化が進んでいること、また農業機械が壊れて買えないといったこともあると思います。具体的に、今後どのような支援策を農林水産省として検討しているのか教えてください。
簗大臣:
高齢化や離農された方がいる中で、農地の復旧・営農再開にあたっては、担い手を確保していくことが大変重要だと思っております。担い手をしっかりとサポートするという意味で、 例えば基盤整備についても、農地の大区画化・集積集約化、またスマート農業の導入といった事業を国として用意しておりますので、こういったものを活用していただければと思います。
また、農地利用効率化支援事業として補助割合の高い事業もありますので、こういったものを活用していただき、機械の再導入にも役立てていただければということで、本日はそういった事業もご紹介させていただいたところでございます。
記者:
また、今後の予算編成についてですが、さまざまな地域で災害が起こっている中で、 奥能登は半島ということもあって、忘れられるのではないかという不安を農業者や被災者の方が多く持っていると思います。今後の予算編成にあたって、利益誘導的な配分ではなく、 どのような形で適切に予算を配分していきたいとお考えでしょうか
簗大臣:
本日も現地でご要望をしっかりといただいてきました。こういったニーズにしっかりと合った、きめ細かい対応ができるよう、事業についてもできる限りの改善等を行いながら、 しっかりと対応してまいりたいと思っております。
記者:
今日、大臣はいろいろな現場を見て要望を受け、手厚い支援をしたいとおっしゃっていましたが、石川県の能登は里山里海が世界農業遺産にもなっています。そういう意味で国の大きな支援には非常に意義があると思いますが、そのあたりのご認識をお聞かせください。
簗大臣:
本日改めて、里山と海の連携という側面について各所でお話をいただきました。白米千枚田でもそういったお話をいただきましたし、特に海と農業の連携という点では、山林からの土砂の海への流入ですとか、河川を通じた農地への流入といったものがあります。こういったすべてをトータルで対応していく必要があります。農と林と水、すべてが関連しているということを、改めてこの能登地域の特徴として本日直接拝見することができましたので、支援策を講じるにあたっても、この連関をしっかりと踏まえた対応ができるよう、取り組んでまいりたいと思っております。
記者:
今回の視察で農家の方から、お金が足りないので補助してほしいという要望があったと思います。今後の政策づくりや予算確保に関連して伺いますが、明日以降に国会が始まります。週刊誌報道についても話題になるかもしれませんが、国会審議を滞りなく行うため、どのように臨まれるか伺えますでしょうか。
簗大臣:
今日いただいたご意見をしっかりと踏まえて、各種事業を現場のニーズに即した形でお届けできるよう、しっかりと事業を作っていきたいという思いでございます。現場のニーズに合った形で事業を組み立てていくために、本日視察にも入りましたので、現場主義の目線で対応していきたいと思っています。
記者:
週刊誌報道については今回はお答えにならないということだったと思いますが、今後また別の場でそういった機会を設けるというお考えはありますでしょうか。
簗大臣:
今日は大臣として、この視察・現場の皆さんの大変な状況を視察させていただいたということでございますので、それについてお答えしたいということでございます。
記者:
先ほどの関連で、明日から国会が始まるとのお話がありましたが、野党からの追及がある可能性もあると思います。どのように説明責任を果たしていくお考えか伺えますでしょうか。
司会者:
それは今日の視察に関することでしょうか。
記者:
はい、視察も含めてです。滞りなく進めていくかというお話もありましたので、改めてお願いしてもよろしいですか。
簗大臣:
今日私が視察としてきてお答えするのは、この視察に関連したお話でございます。今日は現場で大変なご苦労をされながら復旧復興活動に取り組まれている皆様から、ご苦労されている面も含めて農林水産省に求めるご要望をいただきましたので、こういったご意見・ご要望をしっかりと踏まえ、これから政策づくりに反映させていきたいと考えています。
記者:
今日の大臣の視察の中で、いろいろな方と意見交換をされたと思います。週刊誌報道についての話題が出ている中で、意見を述べたい方が本音で意見を言えないのではないかという懸念もあると思いますが、今回の視察では意見をしっかり聞き取りができたとお考えでしょうか。
簗大臣:
意見はしっかりとお話をいただき、受け止めさせていただきました。
記者:
週刊誌報道の影響は特になかったというお考えでしょうか。
簗大臣:
しっかりと皆さんの意見を聞かせていただきました。
記者:
今日、珠洲など各地を回られたと思いますが、優先的にどういったところに予算をつけていこうとお考えですか。
簗大臣:
それぞれの事業で、皆様から必要なものとしてお話いただいておりますので、万全の形で対応できるよう取り組んでいきたいと思っております。
記者:
例えば、地元の首長が自民党を支援しないという場合でも、予算をつけていくということでしょうか。
簗大臣:
皆様のご意見を本日しっかりといただきましたので、しっかりと対応してまいりたいと思っております。
司会者:
以上で終了いたします。どうもありがとうございました。
(石川テレビ)
