簗農林水産大臣が、2月の衆議院選挙で自身を支持しなかった地元自治体の予算を「大幅にカットした」と発言したとする週刊誌報道について、波紋が広がっている。野党は「大問題だ」と反発していて、来週召集される臨時国会で追及が強まりそうだ。
簗農水大臣「コメント控えたい」を繰り返す
第2次高市改造内閣発足から、わずか2週間。
高市総理の「知恵袋」とされる大臣に、ある疑惑が浮上した。
疑惑を持たれているのは、簗農水大臣。

2026年5月、地元栃木県で行った会合で「衆院選で市長や町長らが自身を応援しなかった自治体の予算をカットした」といった趣旨の発言などがあったと、文春オンラインと週刊新潮が報じた。
この疑惑について2日、閣議後の定例会見で簗大臣は次のように答えた。

簗農水大臣:
大臣就任前の一議員としての活動に関わる事柄についてでございますので、大臣としてのコメントは控えたいと、そのように思います。
この回答に記者からは次々と質問が上がった。

――政治家の利益誘導ともとれる行動について、やっていいとの考えか?
簗農水大臣:
この農林水産政策の所管外の話については、回答を控えたいと思います。

――任期中の発言なら、一議員として説明の責務があるのでは?
簗農水大臣:
繰り返しになりますけれども、大臣就任前の一議員としての活動に関する事柄については、コメントは控えたいと思います。
しかし、どの質問にも「大臣就任前の一議員としての活動にはコメントできない」と繰り返し、ついにはこんな質問まで上がった。

――お経のような回答ずっと続けるのか?
簗農水大臣:
回答は同じであります。
高市総理「私の知恵袋」と信頼強調
簗氏が2026年2月に自身のSNSに投稿した動画を見ると、選挙演説で予算について、このように話していた。

簗農水大臣:
政権与党の議席がなくなった地域、その地域の予算はごっそり削られます。だってそうですよね、民意がもう与党の議員いらないというんですから。役所も官僚も遠慮なしに予算を削れるんです。
この選挙では、高市総理が簗氏の応援に訪れていた。

高市総理:
もうとにかく私の大事な簗ちゃん、私の知恵袋の簗ちゃん、いなかったら大変、本当に大変です。
「簗ちゃん」と親しみを込めて呼び、「私の知恵袋だ」と強調していた。
野党は反発 「事実なら大問題」
そんな総理の知恵袋に浮上した疑惑。野党からは次のような声が聞かれた。

民主改革の会・後藤国対委員長:
少なくとも、一議員の時のことはお答えできないっていう言い方で、しのげると思っていたら大間違いだと思います。

国民民主党・榛葉幹事長:
事実だとするとこれ大問題だね。これはちょっとよろしくないね。これが本当だったら違う意味で“やな大臣”だね。

簗大臣は旧安倍派出身で、収支報告書への不記載があった議員の一人でもある。
2度目の会見で釈明「誤解招く表現だった」
そして、簗農水大臣は再び、午後5時半過ぎ会見を行い、「表現ぶりが一部誤解を招くものであった」と述べた。

簗農水大臣:
誤解を招くような部分については真摯に受け止めまして、今後こういった誤解を招くようなことがないようにしっかりと職務に臨んでまいりたい。

簗大臣は、午前中の会見に続いて午後5時半過ぎに開いた2度目の会見の冒頭でこのように述べ、大臣を続投する考えを示した。

さらに、国土交通省に予算をカットするように依頼したかという質問に対しては、「問い合わせをしただけで」「そういった意図的なものを伝えたいということはありません」と改めて否定した。
(「イット!」10月2日放送より)

